気ままに日記

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zoom RSS 生きてるの?生かされているの?

<<   作成日時 : 2009/03/03 11:30   >>

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 自分には、93歳になる婆ちゃんがいます。

 婆ちゃんは、今から20年ほど前に認知症になり徘徊があったり、また両親が自営業をし自宅での介護が困難になったため老人ホームに入所していました。
しかし4年前の春、(脳の)再梗塞を起こし脳外科へと転院し2ヶ月ほど予断の許されない状態が続き再々梗塞や肺炎、尿路感染など起こしましたが、その後は意識が無いながらも落ち着きを取り戻し、その2年後の秋には長期療養型の病院へと転院しました。

 
 現在、婆ちゃんは長期療養型の病院に入院、度重なる脳梗塞で医学的には植物状態に近く、嚥下障害もあるためで胃瘻(い・ろう)を増設し、食事はすべてこれによって行われています。


 胃瘻とは、嚥下障害や意識障害などにより口から食べ物を摂ることが出来ない人に対して行われる栄養法の一つで、腹部(胃に当たるところ)に小さい穴を開けそこに細いチューブを留置し、そこから点滴のように栄養剤(多くは人工濃厚流動食)を直接胃に注入する方法です。

 しかし、胃瘻にしても胃や腸の機能低下で栄養の吸収ができなくなったり、嘔吐などの逆流で肺に食物を誤嚥し窒息したり肺炎を起こしたりします。


 婆ちゃんの場合、胃瘻増設後しばらくは順調に経過していましたが、今年になり胃瘻による食物を受け付けず頻回に嘔吐する症状が出現し誤嚥を起こす恐れが高まり、別の栄養法を考える必要もでてきたため担当医師から自分たち家族へ説明(ムンテラ)が行われることになりました。(ムンテラには、母一人では不安があるからと自分も同席することになりました)

 
 介護の現場でナースとして働いている自分、ムンテラが行われると母から知らされた時点で大体の検討がつきまました・・・・・(点滴だけの栄養法になるかもしれない・・・・)

 思った通り、担当医師の説明では…
 「もうしばらく胃瘻を続けて様子を見ますが、余り頻繁に嘔吐が続くと誤嚥する可能性があるので特別な点滴で栄養を補給する方法に替える必要もあります」・・・・との事でした。

 特別な点滴とは、IVHの事。
IVHとは中心静脈栄養法(Intravenous Hyperalimentation)のことで、心臓手前の大きな静脈にカテーテルを留置して高カロリーの輸液で行う栄養法のことです。
ここからちょっと余談ですが、普段行われている末梢からの点滴は、比較的小さい血管に針を刺すことになりますのでIVHで使う高カロリーの輸液=濃度が濃い輸液を用いると、浸透圧の関係で血管すぐに痛んだり炎症を起こすことになるので使うことが出来ません。
そのため、IVHでは血管が太くて血液が豊富な血管にカテーテルを留置する必要があるのです。
また、IVHのカテーテルを留置するのは高度な手技が必要なので末梢からの点滴とは違い習熟した医師だけが行うことが出来ます。



 ムンテラを終え、一度実家に戻り父にそのことを伝えましたが・・・・

 父と親戚一同は…
  そんな、にしてまで生かさなくてはいけないのだろうか!!?
  婆ちゃんに、意識があるのならともかく、明けても暮れても1日中寝てるだけ・・・・
  何らかの楽しみがあるのならともかく・・・
  このまま、だらだらと長生きさせるための点滴は無意味じゃないのか!!!
  もう、息づかいもあらくなってきているようなぁら・・・もうそろそろ・・・
 と、IVHに対しては消極的な様子・・・・。

 ま、高齢で度重なる脳梗塞を起こし意識が戻らず寝たきりとなりこれ以上の回復が望めない婆ちゃんの状態をみて父がそう言うのもわかりますし、今でこそ癌など一部の疾患で尊厳死が認められるようになってきましたが、婆ちゃんのような状態では栄養法を行い延命を図ることが一般的です。


 自分も、意識もなく自分では身動きもしゃべることも出来ず、ただベットに横たわっているだけ、時々苦しそうに息をしている婆ちゃんの姿を見ると父と同じ事を思ったりもします・・・・・


 「こんなにまでしても、生き続けなければならないのか!?」

 「本人は、これで良いと思っているの?、もうイヤと思っているの?」

 もし、婆ちゃんに直接聴くことが出来るのなら・・・・ 勇気を出して聴いてみたい・・・・



 そしてある日、自分と婆ちゃんと二人だけになったときベットに横たわるだけ、ほぼ植物状態の婆ちゃんの耳元でそっと勇気を出して言ってみました…

 「もう頑張らなくていいよ・・・」

 一瞬、婆ちゃんがこっちを向いたように感じました・・・・

 
 あっ!言ってはいけない事を言ってしまったのかなぁ? 

 ドキッとしました。
 
 タブーを犯してしまったのでは!?
      と 後悔の念に苛まれました・・・・・・・



 
 そして、自分はつくづくと思いました

  人は、生きているのではなく生かされているのだなぁ・・・ と・・・・・・
 





 最期に、今回の記事いつも以上にまとまりが無くなってしまいました。
 乱文になりましたことをお詫びいたします。

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コメント(22件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは〜
歳をとるのも元気にとっていきたいよね。寝たきりじゃ、つまらないよね。
少し重い話ですけど、尊厳死や安楽死はやっぱり必要だよね。私は、乞食になるくらいなら安楽死を希望するな〜こんな社会ですから、自殺も減らないと思います。
としおちゃん
2009/03/03 11:51
気ままさん、こんにちは。
つらい選択だと思います。
私の実家の母も末期の肺癌で、手術もリスクが大きく父は、このまま最期を自宅で見送りたいと連れ帰りました。
兄嫁がお世話をしてくれていますが、先日兄嫁も過労でダウン、私達兄弟が交代で泊まりこんで、兄嫁一人に負担をかけないようにしています。
母も日々認知症が進行しているのが分かりますし、先々、緊急の事態が発生した場合病院に搬送と言う形をとる事になるでしょうが、最後の決断・・難しいものです・・・
月桂樹
2009/03/03 12:53
辛いですね〜。
確かに鼻腔栄養よりPEGの方が管理は簡単だし
交換期間も長いですし…。
栄養が取れない、誤嚥性肺炎を起こすなら
CV管理になりますけど。
お年を考えると…。
私の病棟にも濃厚集中治療室があります。
ICの内容にもよりますが気管内挿管までは
しています。
私もまとまりのつかないコメントで
ごめんなさい…。
おかん
2009/03/03 21:33
お婆さま、大変な状態だったんですね。
家族の方は大変ですけど、
やっぱり生きていて欲しいというのは
あると思います。
家のばあちゃんは、胃の検査をしてから
バリウムが流れきれなくて、
腹膜炎を起こし、あっという間に
亡くなってしまいました。
ほんと、元気バリバリだったんですけどね。
親戚などは「周りに迷惑かけずに死んでしまったね」
と言ってましたが。
難しい問題ですね〜。
むら智
2009/03/04 09:13
としおちゃんサン
最近では、寝たきりにならないようにと元気なうちから”介護予防”と称していろんな催しがあってますが、寝たきりは無くならないと思います。
自分も、長年に渡り寝たきりになるようだったら安楽死を選択したいですね。
寝たきりは苦痛の何者でもないし、大好きな鉄道の趣味もやることができませんから・・・
気まま
2009/03/04 11:08
月桂樹さん
そうなんですよね、昔に比べ訪問介護や看護などのサービスが受けやすくなったとはいえ、現在の日本では人生の最期を家で過ごすということがまだまだ難しいと思います。
これには、医療・介護を主とした資源だけでなく社会的なサポートも必要だと思います。
月桂樹さんもお仕事やお母様の介護大変だと思いますが、無理のないようにしてくださいね。
大病に罹り普通なら病院で過ごすところを、お兄様夫婦や月桂樹さんに囲まれた自宅で過ごせるなんてお母様はとても幸せですねぇ・・・・
気まま
2009/03/04 11:25
おかんサン
高齢者の方を看護・介護させていただく仕事をしていて、いつも疑問に思うことが『延命』なんですよね。
リビングウィルも終末医療では浸透しつつあるようですけど、社会的にはまだまだ認知度が低いようですね。
濃厚集中治療室ですか・・・最先端のMEに囲まれ高度な専門的知識や技術が必要なところで働いていらっしゃるんですねぇ・・・・凄いです!
気まま
2009/03/04 11:38
むら智サン
そうなんですよねぇ・・・・早く楽にしてあげたいと思う一方、いつまでも生きていて欲しいという思いがあるのも事実なんですよね。
あっけなく終わってしまう人生があるのなら、辛抱強く終わる人生もあるのですねぇ・・・・
この問題、ホント難しいです。
気まま
2009/03/04 11:44
ずっと、介護や延命の話まで色んな事にコメント頂いて考えや気持ちがリンクしました。
延命の話題の時は無い頭を捻ったものの、緊急事態無いままにいつの間にか寝たきりに…
テフさんの気持ちも解らず…わたし達の為に生きているのかもと時々思います。
解った事は、答えは見つからないのかも…て言う事…
ルート
2009/03/04 15:39
私は、老健と隣接する病院で最初から勤務し、疑問を探るべく…在宅介護の現場に勤務しました。

介護保険前の事です。

在宅介護の現場勤務したての頃は、正に生かされてる
但し家族の都合の良いように…でした。入浴車で向かうと、意識レベルが落ちていて救急車を呼ぼうとしたら…
どうせ死んだらきたなきゃ困るから、風呂に入れてくれ…でした。
今から15年前の事です。

介護という行為が、家族と地域で行うものと認知されてきたとはいえ負担は大きいですよね。

夫の祖母の介護と子供達の保育所時代が被り大変ながらこなせたのも…この仕事をしていたからできた事。

命の尊厳と、家族の生活との両立は新しい生活スタイルの現在だからこその課題ですね。

私も主人の祖母(93歳)の介護を特養にバトンタッチしたから、経済的に両立できるようになりましたから…

難しいです。
くまとクローバー
2009/03/04 17:33
治る見込みがなくても本人が生きたいと願うならともかく、意識すらないのなら楽にしてあげるのがいいように思います。
こう言うのは介護する側も楽になりたいというエゴにかも知れません・・・・
わたしの母ももう90歳、いつ何が起きてもいいはずなのにそのときを想像できません。
blue tango
2009/03/04 20:05
ルートさん
この問題、きっとコレ!という答えが無いんでしょうね。
自分も、介護の現場でいろんなジレンマに苛まれながら介護業務を行い、実際に寝たきりの状態のばあちゃんがいる・・・・
きっと、このまま色んな思いに交錯されながらも担当医まかせになってしまいIVHが入ってしまうのではと思います。
ただ婆ちゃんは、幾度となく命の危機を乗り越えここまで生き延びてきました。早く楽にしてあげたいと思う一方で、とことん生きようとしているのであれば、それも一つの選択肢だとも思います。
ホント、この問題は難しいです・・・
気まま
2009/03/04 21:37
くまとクローバーさん
自分も老健で働いていて、寝たきりの利用者さんは家族や医療者の都合のいいように生かされている・・・と思うことがよくあります。
そうなんですよね、現在の日本では介護保険が施行されてから介護は地域のものでもあると認知されてきてますが、社会的に介護を受け入れる器ができていないような気がします。
訪問入浴の例、学生時代実習でお世話になった訪問看護ステーションで似たような話を聞き、実習指導のNsさんから、「私たちは時に湯潅師みたいな事もするのよ」という話をいくつか聞きました。
気まま
2009/03/04 21:52
blue tangoさん
自分も基本的には本人の意志に基づいて延命を考えるべきだと思いますが、そのような状態になる前に意思表示をしている事ってまず無いですし、そうなってからじゃ遅すぎます・・・
そうなると多くは、本人の意志より家族の意見が尊重されれしまいますよね・・・
寝たきりの家族を看ると言うことは例え病院や施設に入れていても家族の負担も相当ですよね・・・。
お互いに楽になりたいという気持ちもよく判りますし、家族が介護疲れで共倒れになった例も見てきました。
これから超高齢社会をむかえますし、これからは家庭だけではなく社会的な問題として捉える必要があるのではと思います。
気まま
2009/03/04 22:00
例え健康な人でも、その人は決して生まれることを選んだわけではないですから、確かに人間は生かされているという方が正しいのかもしれませんね。
そして植物状態に近くなっているとなれば、尚更・・・。命ほど深い思考を巡らせないとならないものも、そうそうありませんね。
おおみや
2009/03/05 20:32
おおみやサン
そうですね、人は自ら生まれてくるのを選んだわけではないから「生かされている」と言えるのかもしれませんね。
また、自分の婆ちゃんのように一見意識がないように見える寝たきりの方でも本当は意識があり意思表示をしたくても身体の自由が利かず意思表示が出来ないだけではないかと思うこともあります。
気まま
2009/03/05 21:35
これは人間の永遠のテーマですねぇ。
喜怒哀楽しながら元気で生かされている事に感謝しつつも、自分にもいつかこのような時が訪れるのかもしれないと思います。
 気ままさんのお婆ちゃん、ちゃんと聞こえているのではないでしょうか。そんな気がしますね。
 小さいときの思い出話など、たくさん話しかけて楽しませてあげてくださいね。
反応としては何もないかもしれませんが、きっと喜ばれると思いますよ。
GAKU
2009/03/07 23:56
 今日は。
 治療しても助からない人をどうすればいいのだろうか。終末医療の充実が求められてきますね。
珊底羅
2009/03/09 15:08
GAKUさん
そうですね、誰しもいつか寝たきりの状態になるなり得ると思います。そうなった場合、ダラダラとベットの上で何十年も過ごすよりとっとと安楽死させて欲しいと思ってしまいますが・・・そうには行かないのが現実ですね。
本文に書いてはいませんが、医学的にほぼ植物状態であると医師に言われても、婆ちゃんには自分たちの言っていることがわかっているのでは?と思います。
面会に行ったときにはなるべく話しかけてやりたいと思います。
気まま
2009/03/09 21:00
珊底羅さん
本格的な終末医療、最近やっと動き出しているようですが・・・まだまだホスピスを初めとする終末医療が充実していないように思います。
獣医界と比較するのはどうかなぁ?と思いますが・・・動物の場合、不治の病だとあんなに積極的に安楽死させるのに・・・人間となると消極的になるのは何故でしょうねぇ?
きっと、動物は人間とは異種であり、人間は同種だからでしょうか???
ならば、バカで無意味な戦争を無くせば!と思いますが・・・・すいません、話が飛躍しすぎましたね。
気まま
2009/03/09 21:07
はじめまして。私の父もパーキンソン疾患寝たきりです。胃ろうを作りましたが逆流して肺炎になり熱が出てしまい、胃ろうは中止しています。点滴をするにも血管がみつからないくらい細くなり厳しい状況です。
次の選択として胸の上に作るポートからの点滴、もしくは緩和しながら安らかな死、気管に穴をあけて気管と食道を分け逆流しない方法、この3つが医師から提案されました。
しゃべることができない父にとってどの選択をするべきなのか私たち家族も同じようなことを考えなやんでいます。
おばあさまはその後どうされましたか?
べいこん
2010/08/20 07:57
べいこんサン、初めまして!
そうなんですか・・・・
胃瘻とはいえ、逆流を起こす事は多々ありますし、末梢からの点滴も限界がありIVH(ポートからの点滴)や気管切開をし確実な気道確保をしてからの胃瘻、または完全な緩和ケア・・・ご家族としてはどの選択も辛いものがあると思います。
もしお父様の意識があるのであれば、それとなく思い切って聴いてみる見るのもありではないか?と思いますし(筆談などを使って)・・・
元気だった頃の意向を参考にするのもありかと思います。
因みに、自分たち家族の場合、医師から提示された選択はIVHのみでした。
祖母ですが、今年1月に永眠しました。
「ばあちゃん、これ以上頑張らんでいいよ・・・」と言ってから3日後のことでした。
気まま
2010/08/20 11:44

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