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zoom RSS 介護職にも医療行為解禁!?

<<   作成日時 : 2009/06/24 11:54   >>

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 最近、ブログ巡りばかりに専念してすっかり自分のブログの更新をサボっていました

 ここ最近の自分の記事も、どーしようもない旅日記ばかりで、たまには違う記事をアップしなくては・・・
と思う今日この頃です。



 そこで、今回は介護施設で働いている自分にとって最近、気になるニュースを取り上げたいと思います。

 それは・・・
 介護施設で働く介護スタッフにも痰の吸引や経管栄養を行っている利用者に対して限定的に一部の医療行為を認めようと厚労省が動き出していることです。


 
 まず、介護施設でケアスタッフとして働いている職種には大きく分けて介護職看護職があります。
(詳しく説明すると長くなるので、簡潔に書いておきます・・・・)

 介護職は、介護施設で働くスタッフの中でも大きなウエイトを占める職種でその仕事内容は食事・排泄・衣服の着脱・入浴介助・移動の介助・レクレーション・施設内の環境整備など入所者の生活全般に及びます。
現在、介護職は介護福祉士やヘルパーなど公的資格がありますが無資格でも働くことが出来ます。

 そして看護職は、介護職と同じ業務に入所者の健康管理や診療上の補助など医療的な業務が加わります。
しかし、介護施設では介護職に比べ看護職の人数が1日当たり数人(1〜3名)程度と非常に少ないため介護職の業務からは独立させ看護業務に専念させる施設も少なくありません。
 さらに少人数な人員配置や勤務時間の制約上、夜間や早朝など看護師が勤務できない時間帯があります。



 さて、冒頭から話が逸れてしまったので本題に戻しますが・・・・

 厚労省が介護職に対して解禁させようとしている吸引経管栄養のケアですが・・・
法的に言えば医療行為です。

 法に基づけば、介護施設の場合それを行うことが出来るのは医療資格を持っている医師(介護施設では医師が直接行うことは滅多にありません)や看護師しか行うことが出来ません。


 しかし、先述していますが介護施設における看護職の人員配置は非常に少なく入所者100名に対し数人(1〜3名)となっていて年々入所者の超高齢化や寝たきり化が進む中、非常に限られた看護職の人数で看護業務を行うのは困難になっていました。
また、看護職の勤務時間は日勤帯(昼間)のみという施設も多く夜勤帯は看護師が施設に勤務していない事がほとんどです。(緊急時に備え看護師を輪番制で自宅待機させている施設がほとんどですが・・・)


 そのような現状の中、介護施設の多くでは、違法行為だと知りながらも施設毎に安全性を十分考慮した上で看護師の監督・指導の下、看護師の勤務時間外にやむなく介護職が痰の吸引や経管栄養のケアなどを行っている施設がほとんどでした。

 こうした介護施設の現状を踏まえ介護職にも吸引や経管栄養のケアなどの医療行為をある一定の講習を受けた介護職にも認めようというものです。
 

 介護施設で最も多く行われる医療行為が痰の吸引経管栄養のケアです。

 痰の吸引とは、痰を自力で出すことが出来ない入所者に対して細い管を口の中からノドに入れ吸い取る医療行為です。
高齢になり体力が衰え寝たきりとなると、自力で痰を出すことが出来なくなり放置しておくと窒息し死に至ります。
また、高齢者は食べ物を飲み込む力が衰えているので誤嚥や咽詰めを起こしやすくなります。
こうなると、外部から管を使って窒息の原因となる痰や食物を吸い出す医療行為が必要となります。

 経管栄養とは、脳梗塞などの脳疾患や咽頭癌など咽頭疾患などで口から食べ物が食べられない人に行われる、管を通し直接胃や腸に栄養剤を送り込む栄養法で、胃に小さい穴を設けそこに細い管を留置する胃瘻(い・ろう)と鼻から細くて長い管を胃に通す経鼻経管栄養に分けられます。 
このうち、介護施設では比較的管理が簡単な胃瘻が多く扱われますが、ごく希に経鼻経管栄養も扱われる場合もあるようです。
介護職が行う経管栄養のケアは、胃瘻に限り栄養剤投与のための準備(体位やチューブの設定)と投与中の管理などのようです。


 これらの医療行為、手技的には少しの訓練で誰でも出来るようになりますが・・・その手技の意味を十分に理解していないと事故に繋がってしまいます。
例えば吸引の場合、ノドの解剖・機能やその人の疾患を十分理解していないと逆に窒息させてしまう危険性が十分にありますし、吸引より比較的安全な胃瘻でも胃の解剖学的特徴やその人疾患を理解した上で体位管理しながら栄養剤を投与しないと逆流を起こし誤嚥を引き起こす危険性だってあります。

 厚労省は、一定のガイドラインを設け各地の特別養護老人ホームでモデル事業をおこない安全性を確認した上で早ければ来年度から実施を目指しているようですが・・・・ 上記のような危険性を考えるとこんな短い準備期間でいいのだろうか?と疑問に思ってしまいます。(その一方で、こうした間にも介護職が吸引や経管栄養のケアを行っているのも事実ですが・・・)

 また、介護職として入職した人の中には「医療行為を行うのは怖くて出来ない」、「福祉関連の職種が医療行為をするのはおかしい、そもそも看護職を増やすべきだ」とする不安や不満の声も多く聞かれますし、実際にこれらの不安・不満を抱えながら震えそうな手で仕方なく吸引を介護職がやらされているのも事実です・・・


 
 この問題、非常に複雑で一概にどうとは言えませんが、やるからには厚労省をはじめ各施設が介護職に対し医療行為の実施を納得させると同時に、十分な教育体制をしいて欲しいと思いますし、万が一の事故に備えての整備も十分に行って欲しいと思います。

 また、介護職にも一部の医療行為を認める検討をする一方で、介護施設における看護職の割合を増やし看護師のいない時間帯をなくす(少なくする)のも選択肢の一つとしてあるのでは?と思います。


 ・・・・・ と、今回は解禁される一部医療行為に対して大まかな概要だけを紹介しましたが、この問題まだまだ多くの問題が山積していますので、また機会があれば現場の生の声を取り入れながら紹介したいと思います。

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コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
自宅介護をしている場合、家族がこれらの行為をしていますよね。
ですが、施設などで資格のない人が行い、何か問題が発生した時には、受ける側やその家族は黙ってはいないのではないかと思うので、難しい問題ですね。
人手不足と言う事でこのような事を施行しようと国はしようと思うのだと思いますが、それにはそうれ相当の色々な面での準備をして行うということが望ましいのかも知れないですね。
現場におられる人たちの声が反映されると良いですね。
ビオラ
2009/06/24 12:11
今朝、情報番組で介護施設で働く人の月給が2万円上がったかどうかについて話題になっていました。
介護保険が上がっても、施設での収入が増えたわけではなく、それに借入金の返済などのため、150施設に調査したところ2万円上がったのは0パーセントだったとか。
それなのに、医師や看護師と同じようなことをしなければならないなんて・・・・
blue tango
2009/06/24 14:37
こんにちは
実際に介護の現場で働いている方にとっても在宅介護者にとっても、嬉しい現実とは思えないと私は思います。
その為に様々な分野の仕事があると考えます。
難しいことですね
ほくちゃん
2009/06/24 16:05
介護の現場を体験している友達がいますが相当大変そうです。忙しい割にはお給料が少なく可哀想です。人への思いやりが無くなってしまう国にならないことを祈ります。
dragon pearl
2009/06/24 19:10
ビオラさん
そうですね在宅の場合、痰の吸引などの医療行為は家族がやってますね。これは合法的なもので違反にはなりませんが、施設の場合は営業的な意味合いもあり資格なしの人がやると法律違反になります。
そのため、国は介護施設の現状の人員配置のまま合法的に一部の医療行為を介護職にも解禁しようとしていますが・・・・現場で働いている介護職の方にも入所者の家族の方も不安があるようです。
これらのことも踏まえ国には慎重に検討してもらいたいと思います。
気まま
2009/06/24 21:06
blue tangoさん
やはり、どこの施設も給料が上がったところなかったんですねぇ・・・勿論、自分の施設でも全く給料上がってませんよ・・・
介護業界、仕事と責任は山のように増えますけど、お給料はほとんど上がりません・・・・
さて、昇給するための2万円どこに消えたのでしょう!?・・・(多分、施設の運営費に消えていると思います)
気まま
2009/06/24 21:11
現場は慢性的な人材不足なんでしょうね。こういう行為の解禁も仕方ないのかな?

株価もガソリンも少し上昇しましたが、給料は上がりませんな。
としおちゃん
2009/06/24 21:14
ほくちゃんサン、ようこそ!初めまして!
やはり、ご家族の立場から見ても介護職の医療行為には不安がありますか・・・
仰る通り、専門的な知識や手技が必要だから専門の資格があるんですよねぇ。
自分も、介護職に無理矢理医療行為を押しつけるのではなく人員配置を検討し直して看護職の人数をもっと多めに配置し24時間対応できるようにすれば・・・と思います。
気まま
2009/06/24 21:16
dragon pearlさん
全くそうなんですよ・・・
自分は看護職なんですが仕事がとんでもなく忙しい割りには、とんでもなく安い給料で働いてます。
同じような施設に勤めていた自分の友人(男性の介護職)は、「こんな安い給料では家族を養っていけない!!!」と結婚退職しバス運転手に転職した者もいます。
気まま
2009/06/24 21:21
としおちゃんサン
人手不足もその一因であることも確かなんですが・・・入所者の現状にあわせた看護職と介護職の人員配置が行われないのが最大の要因だと思います。
現場の介護職の人も医療行為には抵抗を感じている人がほとんどであり、やはり医療行為はあくまでも医療の資格を持っている看護師が行うべきではと思いますね。

確かに・・・ガソリンも株価もうなぎ上りのようですが・・・
給料に関しては・・・・
気まま
2009/06/24 21:31
気ままさん、こんにちは♪
私が勤める介護施設では、24時間看護師がいますので、医療行為をする事はありませんが、以前勤めた病院では喀痰の吸引の講習を受けさせられ、寝たきりの方の喀痰の吸引をさせられていました。
病院ですから看護助手になるんですが、皆が不安を常に抱えていました。
もし万が一事故に繋がった時、私達はどうなるんだろうねと・・・
日常的に行われていた、そう言う無資格者の医療行為を医師会あたりが力関係で出来るようにしているのでしょうか。
喀痰の吸引そのものは、そんなに難しいものでもなく出来ますが、やはり事故が起きたときどうするか、そこが大事な問題だと思います。
月桂樹
2009/06/25 12:05
なかなか難しい問題ですね〜。
しかし、そんなに大変なのに
給料が見合ってないのは
問題ですよね!
気ままさんの結婚も遠のいているのは
そのせいなんですね〜。
忙しくて出会いもなかなかないのでは。
むら智
2009/06/25 15:11
やっても構わない、でもそこからは一切知りません、では話になりませんから、確かに解禁しようとしている厚労省にはそれなりの体制や責任を持ってほしいものですね。
百聞は一見にしかず、一度、厚労省の人たちが現場を見たら・・・とも思います。
おおみや
2009/06/25 20:59
ウチの職場も昔は看護助手がやっていました。
今は看護職員がすべてをやっています。
その辺は病院なので当たり前なんですけど。
介護施設の現場では看護職の配置が少ないし。
難しいところもありますよね。

厚生労働省の方ももっと現場を知って欲しい
ですよね・・・。
おかん
2009/06/26 21:48
月桂樹さん
月桂樹さんの施設では24時間看護師が勤務しているのですか・・・素晴らしい施設ですね。
吸引・・・そうですね、少し練習して慣れてしまえば誰にでもできる手技ですが、やはり喉の解剖学的特徴やその方の疾患を把握してないと事故を起こしてしまうこともありますし・・・もし、事故が起こったときどのような対処をするんでしょうね?
気まま
2009/06/26 21:48
むら智サン
お国のお偉いさんは「どうだ!2万くれてやったぞ!!」って言ってますけど・・・
実際、現場で働いているお給料には反映されてません。やはり、介護施設の運営はどこも苦しいのでその資金に消えてしまっているようです。
結婚ですねぇ・・・むら智サンの仰る通りです。
気まま
2009/06/26 21:51
おおみやサン
そうなんです、厚労省は現場の意見をほとんど聞いてはくれません、ただ上から頭ごなしに無理難題を押しつけるだけです・・・
これじゃいつかは介護保険制度も崩壊します。
気まま
2009/06/26 21:53
おかんサン
あら!?おかんサンの病院でも助手さんが吸引をやっていたことがあるんですか・・・ちょっと驚いてしまいました。
そうです、長期療養型病床群が縮小され超高齢化が進むにつれ入所される方の介護度がどんどん高くなり少なからずも医療が必要な入所者も多くなってきてます。
そんな中、人員配置は以前と変わらずそのままなんです。厚労省は机の上の数字ばかりに目を通すのではなく、もっと現場のありのままの状況を把握して欲しいと思います。
気まま
2009/06/26 21:58
再びこんにちは。人手不足の医療現場で只でさえ大変なのに、次から次へと制度が変わってくると惑ってしまいますよね。実際問題、人の手が足りずに、なおかつ患者さん個人個人の体質や体の状態をみて痰の吸引をしたりとか食事とか介護するのは本当に大変でプレッシャーもかかってくると思います。将来はもっと何倍もの人達が高齢化してきます。ナマの人の手では追いつかなくなってしまいますね。介護が誰でも簡単に気軽に出来る医療介護器具とかが安値で買える時代がきたらもっと楽になるのに…って思います。
みい
2009/06/28 12:17
みいサン
そうなんです、現場は人手不足でてんやわんやしているのに、現場を知らない(知ろうとしない)お国は次から次に無理難題を押しつけてきます。
介護職さんたちに痰の吸引や経管栄養のセッティングを行わせようとするのもその一つだったりします。
看護職をもう少し補充すれば無理に介護職さん達に医療行為を行わせなくても済むのに・・・ホントお国は何を考えているんでしょうね。
それから、介護現場へのロボットの参入は、やはり対人間のこと機械任せには出来ないところがほとんどですが、力仕事など介護者の負担が大きくなる所で徐々に機械の導入が行われています。
気まま
2009/06/29 11:14
 遅くなりましたが、今度9月から就く仕事は、臨時ながら医療や介護に大きく関わってくる仕事です。
事務方の仕事のうえ、どのセクションで働くようになるのかまだ定かではありませんが、現場の声というのはとても参考になるので、いろいろと勉強させていただきたく思います。

 役割が増えるということは緊急時の対応がしやすくなるとはいえるものの、現場の負担が増えるのでその分ケアする(余裕のある勤務体系や人員の増強等)ことができないとうまくいかないでしょうね。

どうにも日本の介護・福祉制度はしっかりとしたビジョンが見えてきませんね。
asada
2009/06/29 23:23
asadaさん
どうもお久しぶりです。
そうなんです、日本の介護・福祉制度ってしっかりとしたビジョンが全く見えません。
ほんと、現状を無視して国は何を考えているのか・・・
介護保険制度が発足されてからはため息をつくことしかできません・・・・

もし、介護職に解禁された処置で何らかの過失があった場合、制度化した国は知らんふり、施設や当事者に責任を負わせることだと思います。

医療事務(でしょうか?)の職に就かれたそうですね。
新しいことばかりで色々と大変だと思いますが、頑張ってくださいね。(^^)/
気まま
2009/06/30 18:08
始めまして。私は介護職をやっている者です。皆さんのように考えている方もいてホッとしました〜〜
在宅では家族が行っている訳だから…と言われてしまうと、そこまでですが、現場では恐々やってるのが現状です。看護師から指導されたとしても、見よう見真似な訳ですからね…。夜間に看護師を最低1人配置する…とか。そういう方向になって欲しいものですね。
saku
2009/07/09 12:45
sakuさん、初めまして!ようこそ!
自分も24時間体制で看護師を常駐させる方が得策だと思います。いくら研修などで一定の講習を受けさせるとは言え、人の命を左右する医療行為ですから・・・。
それに、厚労省は介護職さんにやらせる吸引は口腔内だけに限るとしていますが、いざという時には口の奥咽頭や喉頭近くまで吸引チューブを入れないと意味がないときもありますしね・・・・やはり看護師の立場からしても、看護師を24時間常駐させるほうがいいとおもいます。
気まま
2009/07/09 20:39

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