気ままに日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 救急活動デモストと救急車展示〜救急の日イベント2011〜

<<   作成日時 : 2011/09/09 19:58   >>

トラックバック 0 / コメント 18

 前回からの続きです・・・。

 キャナルシティー博多で行われた「救急の日イベント2011」の救助・救急活動のデモンストレーションです。

 今度は、救急車で駆けつけるのには時間が掛かりすぎる現場で急病人が発生、レスキュー隊員がヘリコプターで現場に先着して応急処置を実施、救急隊と連携して傷病者を搬送するという設定のようです・・・

 
 ヘリコプターの効果音とともにオレンジ服を着たレスキュー隊員が上空からロープで降下してきました。
画像
 このようなシーンTVや映画でもよく見ますが、実際に自分の目で見るととても迫力があります。


 会場には一体のダミー人形が置かれています。
画像
 降下してきたレスキュー隊員がてきぱきとロープを裁き傷病者の元へと急ぎます・・・ 

 先ほど「ファイ太くん」が倒れたときと同じ要領で意識と呼吸を確認・・・
画像


 傷病者は意識も呼吸もなく心肺停止状態・・・
画像
 すぐさま心臓マッサージ開始・・・

 そして、人工呼吸も・・・
画像



 消防のスペシャリスト、オレンジ色のレスキュー隊員・・・
画像
 左肩に光る「特別救助隊」のワッペンが誇らしげに輝いています。
 やっぱ、格好よかですね

 そこに二人目のレスキュー隊員が降下してきて来ました・・・
画像


 と、程なくしてストレッチャーを牽いてきた救急隊も到着・・・
画像
 ここから本格的な救急活動が始まります・・・
画像
 心肺蘇生を続けていたレスキュー隊から救急隊へバトンタッチ・・・
画像
 傷病者の観察をしながら救急隊が処置を引き継ぎ・・・

レスキュー隊と協力して傷病者を素早くストレッチャーへと移します・・・
画像
 
 
 ストレッチャーに移動後、すぐさま心臓マッサージと人工呼吸を再開・・・
画像
 救急のプロである救急隊員、人工呼吸にはアンビューバックと呼ばれる手動式の人工呼吸器を使います。

 ナースマンである自分が最も注目したのが、このアンビューバックの使い方・・・
画像
 さすが救急隊員というか救急救命士! 気道確保とアンビューバックの取り扱いが完璧です。

 そして、救急隊員の左肩には「救急救命士」のワッペンが輝いています・・・。
画像
 そう言えば20代の若かれし頃、自分も「救急救命士」に憧れた時期がありましたっけ・・・


 さらに、ここから救急救命士だけが行える高度な救命処置のデモンストレーションがあるのか!?
と思ったら・・・・
画像
 このまま心肺蘇生術を続けながらあっけなく退場してしまいました・・・

 自分としては、ここから高度な救命処置もデモンストレーションしてもらい救急救命士がどんな活動をしているのか一般の人にもっと知って欲しかったのに・・・
なんか、残念というか・・・ 肩すかしを食らった感じがしました・・・。
因みに、その内容とは電話などの通信機を用い医師の指示を受けながら器具を使った気道確保(気管挿管など)、点滴、強心剤投与など高度な処置を行うことです。

 でも、このデモンストレーションでは救急活動の緊迫感が会場全体を包み込み会場の誰もが真剣に見入っていました。



 と、ここまでは緊迫したデモストでしたが・・・
後半は気分も一新し消防音楽隊の演奏・・・
画像
 消防に関する音楽の演奏や消火器の使い方を交えたダンスなどなど楽しい雰囲気で1時間の実演イベントが幕を閉じるのでした。







 それから・・・  イベント会場脇には救急車の展示も・・・
 
 展示してある救急車はトヨタ製の「ハイメディック」と呼ばれる車種。
画像
 今は現役を退き予備車となった車のようです。

 後部側面・・・
画像
 福岡市消防局のロゴが格好良く光ってます。

 救急車の後部ドアを開けたところ・・・
画像
 先ほどデモンストレーションで救命処置を施されたダミー人形がそのまま乗っていました。


 今回は救急車の中に乗ることもできるようなので覗かせてもらうことにしました・・・
予備車なので、実際に装備している救急資機材はあまり載ってなくすっきりした感じですが、普段見ることのできない救急車の中をちょいと紹介します。


 救急車の左後部側面ドア(助手席後ろのドア)を開いたところ・・・
画像
 左側青い箱のようなものが吸引器、意識を無くし喉に唾液や嘔吐物が詰まり呼吸ができない人に対してこれで吸引し気道を確保します。
その右隣にあるのが患者監視装置いわゆるモニターとよばれるもので、心電図、酸素飽和度、心拍数、呼吸数などのバイタルサイン(生命兆候)を監視します。
モニターの下にあるのが人工呼吸器、救急救命士が気管挿管など器具を使った気道確保をした場合、これを接続し人工呼吸を行います。

 モニターの上に設置されているのが酸素吸入のための酸素流量計。
画像
 2系統ありこれで酸素の量を調節します。

 助手席すぐ後ろにある酸素ボンベ・・・
画像
 上記の酸素流量計にパイプで繋がっています。

 医療器具が置かれているすぐ横にはストレッチャーを乗せる架台があります。(画像では架台の上にストレッチャーが設置されている状態です)
画像
 この架台は優れもので搬送中、車の揺れや衝撃が傷病者に直接加わらないよう緩衝装置がついているそうです。


 サイドシート上部に置かれているこちらの器具、いったい何に使われるのでしょうか?
画像
 不思議な器具ですが・・・ スクープと言われる担架みたいなものです。
 このスクープ、優れもので中央から二つに分離することができるので、交通事故や転落事故など傷病者をむやみに動かしたくないときこれで両脇からすくうようにして担架に乗せることができます。
ベットからの移動も楽にできるので、自分の施設で救急車を呼んだときにもこれが活躍しました。

 アンビューバックと青いバックが呼吸管理セット・・・
画像
 バックの中には小型の酸素ボンベと流量計があり、酸素を投与するためのチューブやマスクが入ってます。

 運転席と患者室にある僅かなスペースも収納があり、狭いスペースを有効に活用してあります。
画像
 

 以上、ほんの少しだけですが救急車の中身を紹介してみました。
自分も職業柄、救急車には同乗することがありますが、よくもまぁ…こんな狭い車の中に様々な医療器具を効率よく配置し、活動しやく機能的だなぁ・・・と毎回感心します。
また、設備としても病院の集中治療室並の設備を持っていると思います。

 いやぁ〜 救急車って凄い車ですね!




 最後に救急車というか救急出動に関する大事なことを紹介します。

 現在、福岡市内には26隊の救急隊(=救急車26台)が稼働しています。
昨年の統計によると救急車の出動要請は62000件を超え、今年はそれ以上になる見込みだそうです。
それに対し福岡市内の救急車は26台しかないわけですから、統計的にみても昼夜を問わずフル活動状態であることが容易に推測できます。

 救急車で搬送された人のうち、半数近く41.7%が入院の必要も無く緊急性の少ないケースだったそうで、悪質なケースでは、入院するために要請したり、包丁などでほんの少し指をけがした、ちょっと風邪を引いて身体がだるいなど、救急車をタクシー代わりに使われることが多々あるそうです。
先述したとおり、人口に対し救急車の数は少なく限りがあります。
本来救急車は、一刻を争う急病や大けがのときに利用するものです。

 軽症なのに安易に救急車を利用するのは避けましょう ・・・。

 とは言っても・・・

一見、軽症に見えて実は重症と言うケースもありその判断が一般の人には難しいこともあるので消防庁から発行されている救急利用マニュアルを参考にしてください。
 
 救急利用マニュアル → http://119.city.fukuoka.lg.jp/app/files/Information_62_pdf_file.pdf


 また、お隣の佐賀県唐津市の消防署では独自の解りやすいマニュアルが発行されています。
地域限定な情報もありますが、とても解りやすい内容なので参考までにリンクを張っておきます。

 命を守る読本 → http://www.karatsu119.jp/top/sozai/tokuhonn.pdf 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
ここのところ大きな災害が続いています。
こうした訓練も欠かせませんね。
としおちゃん
2011/09/10 11:31
としおちゃんサン
災害に対しては、行政機関や医療機関だけでは追いつかないので地元住民同士での救助や応急手当が欠かせませんね。
そのためには、救命講習を受けるなど日頃から訓練を受ける必要ありますね。
気まま
2011/09/10 19:47
大変勉強になりました。
救急車っていろんなものが載ってるんですね。見たことはあっても乗ったことはないのでものすごく感動しました。確かに搬送中は患者さんの命をあずかるわけですし、なに起きているかわからないような現場に駆けつけるわけですから、いろんな可能性を考えた装備が必要ですもんね。                               
turukame
2011/09/10 20:37
いつぞや警察関係の親戚から「救急車のベース車が変わったんだがわかるか?」と言われ、一般車にも興味がなかった私は答えようがなかったです。
おーい競馬場
2011/09/10 22:38
turukameさん、ようこそ!
搬送中に医療行為ができる救急救命士制度が発足してから救急車の機能も単なる寝台車から動く処置室へと大きく変わりました。
また救急救命士をはじめとした救急隊員達も単なる運び屋から救命処置のプロとして常に患者さんの社会復帰を念頭に置き応急処置や病院選定を心がけているそうです。
気まま
2011/09/11 20:37
おーい競馬場さん
そうみたいですね、展示されていた救急車「トヨタ ハイメディック」はグランビアを改造しているそうですが、現在の救急車は「ハイエース」を改造したものになり、車内が広く活動しやすい車内環境になっているようです。
気まま
2011/09/11 20:43
普段当たり前のように平和に生活しているけど、
いつ、こういう場面に遭遇するか
わかりませんよね!
いろいろと勉強になりました。
むら智
2011/09/13 13:23
気ままさんには興味深い場面に遭遇したのですね。

今年は熱中症などで救急搬送される人が多かったのでしょうね。

↓スライドショー思いつきとは見えない出来栄えではありませんか
セピア色の海辺、砂浜に残ったゴーグル、海を見下ろすヒマワリ、そしてさざ波をオレンジ色に染める夕日
ドラマを見てるようでしたよ
blue tango
2011/09/13 16:52
むら智さん
当たり前の生活の中で急病人やけが人が発生するとどうしてもパニックになりますよね・・・
その時、ちょっとした応急手当の知識と技術があればその人の命を救うことができます。
このような機会を通して多くの人たちに応急手当に関心を持ってもらい、実際に救命講習を受けるなどしていざという時の知識と技術を持ってもらいたいと思います。
気まま
2011/09/13 17:50
blue tangoさん
そうですね・・・去年に引き続き今年も熱中症で搬送される人が多いようですね。
特に今年は節電志向も高まっているのでその原因の一つになっているかもしれませんね。
熱帯化している日本列島、今やエアコンは贅沢品ではなく生命維持装置に近いのかも・・・と思ってしまうほどです。

スライドショー見ていただけましたか・・・
お褒めの言葉ありがとうございます。
あれ本当に即興でつくったのですが、意外に好評で自分でも驚いています。
気まま
2011/09/13 17:55
日頃から当たり前のように過ごしているとはいえいつ何時何が起こるか分からないのも事実。
実際の場面でどう対処できるかも大事だと思います。

救急車はトヨタの「グランドハイエース」をベースにしたタイプですがウチの地域は日産の「エルグランド」や三菱の「デリカD:5」がベースの救急車が主体ですが機材の多さには圧倒されるほどです。

救急車の使い方についても私の地元知多半島エリアでもやはり救急車をタクシーの代用で使うケースが多いのが実情です。
緊急性を要する中でやはり、一人一人のモラルが問われると言うのも一番大事であると思います。

唐津市の「命を守る読本」で我々も日頃から慣習的な感受性を持っておくべきだと感じます。
竜(ドラ)バンライター
2011/09/13 21:24
救急車、初めて中身を知りました。(恥ずかしい話ですが。。)ホントに、一通りのものがそろっていてすごい!コンパクトなICUという感じですね。いい経験をした気ままさんがうらやましい。私もこういった救助場面のデモンストレーションを見てみたいものです。
さくらこ
2011/09/13 23:12
救急現場で医療行為ができる救急救命士制度が発足したのは’90年代、それをきっかけに救急車はただ単の寝台車から病院の処置室と同等の設備を持った高規格救急車へと大きく変貌しました。
それと同時に車内でも活動しやすいように大型化され外見もメーカーにより特徴ある車両が多くなったような気がします。
特に、’90年代は国内の高規格救急車の開発が間に合わなかったこともあり外国のメルセデスベンツやフォードなど外国製の車両もあり面白かったですよね。
タクシー代わりに救急車利用は本当に救急車が必要なときに使えなくて救えるはずの命が救えなかったという事例もあるようです。
しかし、どんなときに救急車が本当に必要なのか一般の人には難しいケースもあるので、救急車が必要な場合の判断を簡単にできるガイドラインの普及も必要なのかもしれませんね。
その一つとしてリンクを張っている「救急マニュアル」だったり「命を守る読本」だったりするのですが・・・
やはりイマイチわかりにくい内容もありますね。
気まま
2011/09/14 08:43
さくらこサン
転院などの場合にもお世話になる消防の救急車。
畳2畳にも満たない狭い車内の中に機能的に収納された医療器具、添乗する度に「良くもまぁすっきり整理されているなぁ・・・」と感心していました。
数年後、救命士の医療行為はさらに拡大され、血糖測定とブドウ糖投与、重症者へのルート確保などが行えるかもしれないということです。
一人でも多くの命を救うため、限りある医療資源を有効に活用するためにもこれらの処置拡大がスムーズに行われるといいと思います。
気まま
2011/09/14 08:48
お久しぶりに遊びにきちゃいました♪ご無沙汰してましてスイマセン。。。救急車の中ってこんな風になっているんですね。最新設備バッチリになってますね。それにしてもキャラクター∪・ω・∪?カワイイですね♪ちゃんとお手伝いまでしているww
みい
2011/09/17 19:32
みいサン
お元気そうで何よりです。
救急車の内部は最新の医療器具が積まれていて動く病院と言っても過言でない程だと思います。
それから、今回は撮影できませんでしたが最新の住宅地図が表示できるナビやiPodを活用していたり最先端の技術がぎっしり詰まった消防車両でもありました。

ファイ太くん、可愛くアシスタントぶりを発揮していましたよ♪
気まま
2011/09/17 21:21
医療従事者と言えども救急車の装備をしっかりと見る機会なんてそうそうないと思います。
自宅の近所に消防署があるのですが…、頻繁に出動しています。高度成長期生まれの団塊の世代が高齢になりつつある昨今、救急車の利用はどんどん増えるでしょうね。
 ちょっと血を見ただけで気が遠くなり倒れてしまう人も世の中にはいるだろうから、救急車を呼ぶなと言ってもやむを得ない部分もあるのかも…。
でも、故意に軽症とわかっているのに呼ぶのはなんだか許せんねぇ。
GAKU
2011/09/20 08:31
GAKUさん
そうですね、業務中に救急車に同乗することはありますが、その装備をしっかりと見ることができないので搬送中に患者さんの容態が急変したときなどどのような処置ができるのか解らず折角の資源を無駄にしてしまうことだって考えられますね。
今回、救命士さんとも話をする機会もあったのでとても勉強になりましたし、数年後には重症者へのルート確保や血糖測定、ブドウ糖投与などもできるようになるそうです。

また超高齢化や核家族化により救急車の出動件数がますます増えそうで、有効な救急車の活用のため軽症での利用は避けてもらいたいところでしょうが・・・
一見軽症に思えても重症だったり、一般の人からしてみれば不意に襲い来る急病や事故、重症や軽症にかかわらずやはり頼りになるのは救急車、プロの手にゆだねたいと思うのは確かですね。
でも、本当にタクシーを使えば可能な故意での入院目的や医療機関受診はやめて欲しいですね。
気まま
2011/09/20 09:24

コメントする help

ニックネーム
本 文
救急活動デモストと救急車展示〜救急の日イベント2011〜 気ままに日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる