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zoom RSS 発熱時の寒気と震え、その対応・・・

<<   作成日時 : 2011/10/23 10:07   >>

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 今月もあっという間に終わろうとしていますね・・・
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 季節も進み昼間と朝夕の気温差が大きく体調を崩しやすい時期になりました。

 この時期になると風邪を引く人が多くなりますし、これから冬になるとインフルエンザも流行りだしてきます。

 そこで、今回は風邪やインフルエンザなど微生物に感染したとき症状の一つとして現れる発熱とその直前に起こる寒気や全身の震えについて書いてみることにしました。



 まず、風邪やインフルエンザなど微生物が体内に侵入することで起きる体調の変化の一つが『発熱』です。
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 そして、発熱するときの前駆症状として『悪寒(=さむけ)』が起きることがあります。
特に、インフルエンザなどに感染すると激しい寒気と全身の震えを伴うことがあり、これらの症状を専門用語で悪寒戦慄(おかんせんりつ)といいます。
 
 人の身体は風邪やインフルエンザなどの感染症に罹ると生体防御反応の一つとして体温を上げます。
体温を上げることで侵入してきた微生物を高温で弱らせると共に、自身の白血球やリンパ球など免疫を活性化させる働きがあります。

 つまり、悪寒戦慄は急激に増殖している微生物を少しでも早く退治するために体中のあらゆる策を講じて必死に体温を上げようとする反応です。

 体温を上げようとする指令は脳の視床下部にある発熱中枢が微生物と戦い始めた免疫細胞からの信号(特定の物質)を受け取ることで身体の各部へ「体温上昇させよ!」の指令を送ります。
この指令に基づき、皮膚の血管が収縮したり汗腺を閉じたりすることで熱の放散を押さえ、全身の筋肉を震えさせることで熱生産を促します。
その結果、顔面蒼白となり鳥肌が立ち寒気がしたり、全身が震え始めたりなど…悪寒戦慄と呼ばれる症状が現れます。




 それでは、こういう時どうしたらいいのでしょうか?

 何だか、寒気がして体中が震えだし熱っぽくなってきた・・・
ちょっと体温計を挟んで体温を測ると38℃代・・・

 あっ!熱がある!!!
ということで、真っ先に頭に浮かぶのが熱を下げること
 氷枕、アイス○ンに・・ 冷○ピタ・・・ 病院に急がなくちゃ・・・ などなど一般的には身体を冷やし熱を下げることやいち早く病院に行くことを思い浮かべますが・・・・

 ちょっと待った!!! ・・・・です。


 寒気がし震えが出ている間(寒気だけがしている時も同じ)は、熱を下げる努力をしても苦痛を長引かせるだけで一つも良いことがありません。
先述しましたが、身体は侵入してきた微生物を一刻も早く退治するため必死になって体温を上げているのです。
それに反して体温を下げようというのは、必死に体温を上げようとしている身体にとっては堪ったことではありません。・・・
身体を冷やすなど体温を下げようとすると、それに反して身体はさらに体温を上げようと悪寒(戦慄)をさらに激しくさせ、さらに体力も著しく消耗させてしまいます。
体力が消耗すると自ずと免疫力も落ちますので身体にとっては良くない状態となります。


 一般の方にとって驚きかもしれませんが・・・
悪寒戦慄(悪寒だけの時も同じ)がある場合は取りあえず暖めます

 できれば、布団を多めに着て横になり安静にし適宜体温を測定するのが理想です。
また、この時カイロや湯たんぽなどを使って外部から暖めるのもいいです。
ただし、カイロや湯たんぽを直に身体に当てるのは非常に危険なのでバスタオルなどで包んでください。
(特に高齢者や小児は保護者や周りの大人が注意して観察してください。)

 こうして保温に努めることで早めに体温が上がり、発熱中枢が満足し寒気や震えを早めに治め体力の消耗も最小限に抑えることが出来ます。


 そして、悪寒戦慄が治まり暫くして落ち着いたところで布団や衣服の調節をし暑くも無く寒くも無い状態に保ちます。
発熱により頭がカーッと熱ったりしてくるので頭を冷やすのであればこのタイミングで冷やし始めますし、病院へ行くのもこの悪寒戦慄が落ち着いてからでいいと思います。
(医師に処方された噸用の解熱剤を飲ませるのも、熱が上がりきったこのタイミングがベストです)
 また、本人が嫌がらなければ水分を摂らせたり消化のいいものを食べさせたりするのもいいです。



 昔は汗をかけば「風邪が良くなる!」と言われ、無理矢理に衣服や布団を着せ汗をかかせる事もしていました・・・・。
しかし、それは無意味で再び悪寒戦慄を起こさせることもあるので極力しないようにします。

 重複しますが感染症の場合の発熱は身体が侵入者である微生物と戦っている証で、無理矢理に体温を下げる事は身体にとっては不都合なのです。
そして、微生物を撃退しその必要性が無くなると自然に熱が下がります。
その場合には汗をかくことが多いので素早く身体を拭き更衣をし水分補給をします。


 
 次に高熱時に用いる解熱剤ですが・・・ 医師が処方する薬を指示通りに使用するのが原則です。
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 持続的な38℃後半の発熱で本人がとてもきつがっているときや、39℃を超えるような高熱があるときは高温から脳を守るためと、体力の消耗を抑えるため医師の指示通りに解熱剤を与えます。

 また、休日や夜間などでやむを得ず市販の解熱剤を使うのであれば解熱剤の成分である「アセトアミノフェン」だけが入った市販薬を選択するようにします。
商品名で「アンヒバ」などと言われるものですが、商品名も色々あるのでまずはドラッグストアなどの薬剤師に必ず相談して購入されることをおすすめします。


 最後になってしまいましたが 緊急を要する悪寒戦慄としては・・・
 意識がはっきりしない場合、激しい頭痛や腹痛、激しい吐き気・嘔吐を伴う場合、呼吸が弱い場合などはすぐに医療機関に受診する必要があるので救急車を要請しましょう。
また、皮膚に発疹や皮下出血がある場合も他の感染症などの恐れがあるため出来るだけ早めに医療機関に受診されることをお勧めします。

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コメント(19件)

内 容 ニックネーム/日時
熱の出る仕組みがわかりましたw
としおちゃん
2011/10/23 10:27
としおちゃんサン
昔は熱が出ると身体に有害だと思われ何が何でも下げる!って風潮がありましたね。
自分が幼い頃、熱が出始めて寒くて寒くてたまらないときに母親から熱があるからと無理矢理、氷枕をおしつけられて死ぬ思いをしたことがあります・・・(^^ゞ
気まま
2011/10/23 17:05
なるほど・・・むっちゃんは今でも汗をかいたら風邪が治ると信じとったばい、45℃くらいの風呂に入って汗をダラダラ流して頑張っとったけど。熱があるときは風呂も入らん方がヨカとですか?
むっちゃん
2011/10/23 21:20
むっちゃんサン
なかなかいい質問されますね。
一昔前まで熱があるときの入浴は禁忌とされていました。
しかし、今では37℃代であれば入浴OK、場合によっては38℃を超える場合でも条件を付けてOKを出されます。
その条件というのが、まず疲労感が無いことが絶対条件になります。
それから、入浴は体力を消耗するのでぬるめの湯(40℃前後)で長湯を避け不用意に身体を冷やさないため洗髪や洗身を避けます。
また、湯冷めを防ぐため湯から上がったら丁寧に身体を拭き、水分を補給しすぐに床に着きます。
風邪を引いて熱があるときの入浴のポイントは体力の消耗を少しでも軽減することです。
45℃ほどの熱い湯に浸かってしまうと熱い湯の刺激で交感神経が刺激され体力を余計に消耗してしまいます。
また、入浴は身体の水分も自覚の無いうちに汗としてだしてしまいますので入浴後の水分の補給も重要です。

逆に言っちゃえば、熱が無くても身体が怠くなんだか身体がきついときは入浴しない方がいいそうです。

気まま
2011/10/23 22:43
戦って守るための発熱ですか、なるほど。
わたしは風邪をひいても熱が出ることはほとんどありません。
また「少しは体温が上がってるかも」と思ってるといがいと39度近い熱だったり、要するにあまり感じないのです。これってどういうことでしょうね?
blue tango
2011/10/24 16:25
blue tangoさん
そうですね・・・人によっては風邪を引いても発熱しない人もいますし、発熱に強い人もいますね。
人には個人差もあるので熱に対する感受性も発熱の仕方も人それぞれですので・・・
個人差なんでしょうね。
(あまりいい回答にならなくてすいません・・m(_ _)m
気まま
2011/10/24 19:23
"悪寒戦慄"・・・。恐ろしいですね。
患者さんが「寒気がする。」と訴えて震えだしたら仕事が急に忙しくなるからイヤです。だいたいにおいてSpO2低下、血圧低下・・・となるので。。
私も20年くらい前に1回だけ大熱だしたことがありますが、つらかったなぁ。
ヒーターの前に座って毛布にくるまって熱いお茶を飲んでるのに寒くて寒くて仕方ない・・。もう経験したくないですね。
さくらこ
2011/10/24 19:57
さくらこサン
確かに・・・患者さんに悪寒戦慄が来ると少々慌てますね。
自分の施設では高齢者を扱っているのでまずは温罨法してルート確保、Dr報告・指示となる場合が多いです。
特に、これから寒くなる季節、インフルとかが世間で流行出すと忙しくなってきます。
また、この症状が自分自身に襲いかかってくると普段では何もしなくても暑い夏の日でも毛布が欲しくなるほど寒くて寒くて仕方がないですよねぇ・・・
その時はあまりの寒さにタオルケットに夏布団さらにベットカバーその上にパソコンカバーを被りそれでも寒かったので使い捨てカイロまで使いました・・・(^_^;
気まま
2011/10/24 20:49
なるほど〜!
寒気がある時は布団にくるまって
寝てるだけでしたが、カイロとかで温めると
いいのですね〜。
風邪でも緊急の時は救急車を呼んでもいいのか〜。
そろそろ、風邪が流行りだす季節で
気をつけないとですね〜。
むら智
2011/10/25 11:42
むら智さん
カイロなど外部から皮膚を通して温熱刺激をあたえることにより発熱中枢が暖まったと思うので早く悪寒戦慄を治めることが出来ます。
風邪の場合、救急車を呼ぶのは原則として避けるべきです。
しかし、経験したことのない激しい頭痛を伴ったり、我慢できないような腹痛、それに伴う吐き気や嘔吐、意識がなくなったり、呼吸が弱くなった場合は風邪とは全く別の疾患(脳卒中、膵炎、胆嚢炎、結石症など)が考えられ緊急の処置が必要になるため救急車要請となります。

ホント、風邪の季節がやってきましたね。
今週もこれから寒くなるようですし、風邪を引かないよう体調管理には気をつけたいですね。
気まま
2011/10/25 20:06
これから、風やインフルが流行る季節。
タイムリーでわかりやすい記事です。
一般の方の中には、熱はとにかく下げなければならないと思っている人はまだまだ多いと思いますよ。
身体の仕組みを解説し、根拠のある説明はナイスですぅ。
すばらしい。
GAKU
2011/10/26 11:15
GAKUさん
お褒めいただきありがとうございます。
最近のエビデンスで感染症の場合、熱を下げるべきではないということが言われていますね。
自分も初めてこのことを知ったときは「何で?」と疑問に思っていましたが・・・
発熱のメカニズムを知ることで発熱の意義を知り納得することが出来ました。

これからインフル、嘔吐下痢症が流行る季節・・・
恐ろしい時期になりましたね・・・まずは、自分が感染しないよう気をつけなければなりませんね。
気まま
2011/10/26 17:52
実にナイスでタイムリーな記事でございます。
私、先般から寒気がして寝込んでおりました。
これからは熱が出たら体を温めます。
おーい競馬場
2011/11/04 21:43
おーい競馬場さん
そうですか・・・お役に立てたようで何よりです。
熱は、侵入した微生物と戦っている証だからむやみに体温を下げない方がいいと考えるDrも最近は多く、39℃未満の場合は解熱剤をあまり使用しないように指示するDrもいます。
また、熱があるときに使う氷嚢や水枕(アイスノンなども)は直接体温を下げる効果がほとんどありませんので、無理に使用する必要はありません。

最後になりましたが、熱が出ると体内の水分も失われやすいので水分を多めに取り、消化のいい食事をして十分身体を休めてくださいね。
気まま
2011/11/04 22:28
今日似たような症状がでて検索したらこのページが出てきました。
とても参考になりました。
えり
2012/03/29 15:31
えりサン、ようこそ!
お役に立ててなによりです。
気まま
2012/03/31 21:57
かなりの長文です。医療関係者の方がご覧になってるので不快に思うかもしれませんが一般人のアタリ所のない苛立ちと憤りを残させてもらいます。

すごい!一般人がこれだけ納得できる説明を医師がしてくれれば安心して病院に掛かれる。妻が激しい頭痛で救急搬送。しかも6日間で3回。一軒目、点滴打ってロキソニンをひ一粒服用。で、帰宅。改善されず。翌日外来で行ったら検査できないと帰宅。

翌日の昼間かかりつけの診療所で診察。座薬を投与。
うちではみきれないと脳神経外科へ、紹介状をもらい自車で移動。MRI検査で異常なし。片頭痛ようの薬を処方と注射。一人で歩けるまでに回復。
医師より「120パーセント片頭痛」と言われ帰宅後再発。片頭痛ようの薬を服用しても変化なく、翌日救急搬送で先日の脳神経外科へ。先日と同様の処置後帰宅。改善されず。
薬がなくなるまで自宅にて安静も翌々日今までにない激しい頭痛で救急搬送。しかも当日は長男のが入学式。本人のみ病院に残し長女と3人で式に参加。式開始直前に病院よりもう見れない。医大への紹介状を書くので行ってください。と。それまでは薬を投与するも一切改善せず。式後子供を預け病院へ。対応したのは看護師のみ。医大到着後初診外来ってことで30分待ち…車椅子を使ってたが座ってるだけが出来きない。緊急処置室にてドクターが診察。5分でウィルス性髄膜炎って診断。今までの痛み、我慢がウソのように安堵の表情の妻。でもかなり痛がってる。それもそのはず通常、病院に来る患者の3.5倍のウィルスの量。かかりつけの診療所の判断は正しかった。合併症もおこしちゃって只今入院13日目です。

長々と失礼しました。
何かお知恵があれば是非お願いします。

妻を愛する夫
2012/04/22 21:18
妻を愛する夫さん
凄く大変な思いをされたようでお見舞い申し上げます。
ウイルス性髄膜炎だったそうで、頭痛の方も相当激しいものだったと思います。
最初にお断りですが・・・
自分は、看護師であり医師のように診断をすることは職務範囲を超えるので出来ませんし、具体的なデーターがないので何とも言えません・・・。
お力になれないことを心からお詫びいたします。

以下、個人的な自分の考えであくまでも参考程度ですが・・・
これほどだと髄膜炎特有の症状、発熱や嘔吐、『髄膜刺激症状』と呼ばれる項部硬直(仰向けに寝せて頭を持ち上げようとすると抵抗がある)やケルニッヒ徴候(膝を曲げて急に他動的に脚を伸ばすと項あたりが抵抗があるように痛くなったり、後頭部がのけぞる症状)などの典型的な症状が出て無く診断を遅らせる原因になったのかなぁ?と思いました。(結局は大学病院で腰椎穿刺をして確定診断をされたのでは?)
現在、ウイルスに対する有効な抗生物質はなく対症療法(痛みがあれば鎮痛剤で除痛する、高熱が続けば解熱剤で熱を下げる、食欲が無ければ点滴する・・)が主で後は時間が薬、本人の自己免疫力により自然治癒を待つことだと思います。
気まま
2012/04/22 21:19
もし、治療に疑問などがあれば主治医に納得がいくまで説明してもらったり、別に料金が必要になりますがセカンドオピニオン(第三者の医師による助言)を立てるのもいいのかなぁ?と思います。

奥様の苦痛に満ちた表情を見ることはとても辛いことだと思いますが、妻を愛する夫さんの優しい気持ちのこもった看病(面会して笑顔をみせたり、手を握ってあげるだけでも看病です)も奥様にとってはとても重要な薬だと思います。

微塵のお力にもなれず非常に申し訳ありません。
奥様の一日も早いご快復を心よりお祈りいたします。

尚、メルアドは悪用される恐れがあるので削除させていただきます。
上記の返コメ続き・・・
2012/04/22 21:19

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