『AED』って何?・・・どういう機械?・・・・・

            AEDです
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 AED(Automated External Defibrillator)とは日本語に訳すと『自動体外式除細動器』となります。


 一般の方、とくに初めて耳にされる方は 
   「AED!?」  「自動体外式除細動器???」 ・・・イマイチ判らん!!
って感じですよね。


 
 日本語訳をぱっと見ただけだと・・・ ”自動的に体外から細動を除く機械”!? ・・・(?_?)

 まだ、分け判らん状態ですねぇ・・・・ (^_^;)


 因みに、『細動』とは医学用語で、心臓が規則正しい鼓動を打たずに、動くでもなく止まるでもなくブルブルと震えている状態のことをいいます。

 このブルブルと震えている状態になると全身に血液が循環しなくなり放置しておくと1分ごとに救命率10%ずつ下がり5分で50%以下10分では限りなく0%に近い状態になります。
だから、一刻も早くこの細動を除く処置、つまり『除細動』が必要となるのです。

 現在、救急車にはこの除細動器が必ず積み込まれています。でも、救急車の全国平均到着時間は6分以上かかります。これじゃ、除細動器を積んだ救急車を待っていても間に合いません。


 では、それに間に合わせるにはどうしたらいいでしょうか??

 答えは・・・・  「救急車を増やす!!」・・・ イヤ違います!!
 (最も有効な対策だと思われますがこれはコストが掛かりすぎ現実的ではありません)

 除細動器を消火器みたいにあらゆる所に設置して倒れた人の周りにいる一般の人たちが除細動すればいいのです!!


 そこで、一般の人たちでも、 「ワン」、 「ツー」、 「スリー!!」という感じで単純な操作をするだけで簡単に除細動を行うことが出来るAEDという機械が開発されたのです。 
 


 それでは、具体的に除細動とはどういう処置でしょうか?

 それは、心臓に電気ショックを与えることです。
これが、細動のもっとも有効な治療手段なのです。他に、医療機関では薬剤療法がありますがこれは補助的なものでしかありません。

 心臓に電気ショックを与えるって!??・・・
 
 よく、TVなんかで医療ものを扱ったドラマ、ドキュメントとか見たことがある人だったら見覚えがあるかもしれませんが・・・・。
 
 医師が、「細動だぁ!!」、「200ジュールで除細動!!」とか言いながら家庭用のアイロンに似た四角いパドル(電極)を左右2カ所胸に押し当てながら、「離れて!!」・・・・ ”ドーん!!”なんてやっているアレです。
(医師が使用する除細動器は、手動式で医師が心電図を診て除細動が必要か否か、エネルギー量などを判断する)

 ドラマでは演出過剰な点があり、電気ショック(除細動)かける瞬間に患者さんの上半身がド派手に舞い上がっていますが・・・・ アレ、大嘘なんです!! 
 
 実際には、「ピックッ」と上半身が一瞬痙攣し(←軽く跳ね上がるように見えることがあります)、上肢(うで)も体格や放電エネルギーの大きさによって腕も跳ね上がるように痙攣することがあります。でもTVドラマみたいに見事に跳ね上がるなんてことは決してありません。


 一方、AEDは一般の人向けに開発された除細動器なので、取り扱い特に安全性には特に重要視してあり、放電用のパドルは、心電図の電極を兼ねたシール式になり、機械が自動的に心電図を解析して電気ショックの有無や放電エネルギー量を自動的に設定します。
もし、仮に放電が必要ないのに誤って放電ボタンを押しても決して電気ショックを与えないように設計してあります。(安心してください)

 また、一般の人たちの中には、「医療従事者でない者が・・・ 電気ショック与えるなんて 恐い・・・ 出来ない・・・」という声も多々聞かれます。

 ま、最もといえば最もですが・・・・

 目の前で意識もなく呼吸も感じられない人・・・・ 放置しておけば確実に死のカウントダウンが始まっています。

 その時、このAEDを使えば救える命があるはずです!!

 是非、勇気をだしてAEDを使ってください!!!

 大切な命を救うために・・・・・・  




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 こちらは、自分の施設に実際に置かれているAEDです。
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 このAEDは、いつでも持ち出せて比較的職員が多い中央詰め所に置いてあります。
因みに、設置台数1台で施設内には数カ所にAEDのシンボルマークをあしらったステッカー貼ってあります。


 さらに、自分の施設ではAEDが必要な場合、同時にCPR(心臓マッサージ・人工呼吸)必要なので、以下の器具がAEDとセットで設置してあります。
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 これ、なんだか分かります?  

 医療施設なんかで働かれている方ならご存じだと思いますけど・・・


 「アンビューバック」という器具です。
簡単な手動式人工呼吸器みたいなものです。

 最近では、医療施設意外にスポーツ施設などでも”AED”と”アンビューバック”をセットで設置するところも増えてきているようです。(AEDの他にアンビューバックも使えるようにトレーニングを受けた有資格者が居る施設)



 次回は、実際にAEDの使い方について紹介したいと思います。


 

この記事へのコメント

2006年07月06日 02:13
コメントありがとうございました。この機械は初めて見ました。また遊びにきます!
2006年07月06日 12:45
気ままさん、こんにちは!
以前病院でも働いていましたので、アンビュは、今でもですが、緊急時やベッド移動時に使用します。
うちの施設でも、やっぱりAED欲しいですよ!
2006年07月07日 01:32
ヴ~ん、なんでTVとかでは、大げさに演技してるのかなぁ…?
あ~ゆ~のから変えていかないと、使うのは怖いって感覚が、根付いてしまうのを防げないと思うんだケド…。
次回の使い方で、しっかり頭に入れなきゃ…!!
2006年07月07日 10:34
はじめまして、ゆうだいと言います。
takaさんのところから遊びに来ました。

AEDのニュースはちょっと聞いた事があるのですが、
やっぱり使うのが怖いなぁ~って思ってしまいます。
自分には知識がないので、子供の頃から学校などで
教えてくれるといいですよね。
2006年07月08日 19:59
ひろぴょんサン
やはり初めてでしたか!?
このAEDは救命器具としては画期的なものです。
これがあれば、一般の人たちでも心臓発作を起こして倒れた人を救うことが出来るかもしれないのですから。
是非、AEDという器械を覚えていただければ嬉しいです。
2006年07月08日 20:05
月桂樹さん
AED設置されていないのですか?
自分の施設ではまだ、AEDで電気ショックを行った事例はありませんが利用者の急変時にAEDをモニター替わりに使ったことが1例ありました。

それと、アンビューですけど・・・
コレ有難い器具ですよね。マスクを密着しながらバックしなければならないですけど・・・。
マウス・ツー・マウスで人工呼吸するより随分楽なものですね。この間、日赤の講習会で一般向けのCPR受講して初めて知りました。
2006年07月08日 20:12
ひいサン
日本では電気ショックをかけるというと、ド派手に舞い上がるシーンを連想させ、恐怖心を助長しているようです。
コレは、まぎれもなくドラマの過剰演出の影響だと思います。
電気ショックに対する正しい知識を知ってもらうためにもあの見事な舞い上がりのシーンはやめて欲しいと思いますねぇ。
2006年07月08日 20:30
ゆうだいサン ようこそ!
専門的な知識が無いのにAEDで電気ショックを与えるのは恐怖心あって当たり前だと思います。
その恐怖心を少しでも払拭できるようまた、大切な人の命を救うためにも、是非、普通救命講習を受講されてはどうでしょうか?

また、日本でも子供達を対象に保健体育などの授業でAEDを使った蘇生術(人工呼吸や心臓マッサージ)の実技を専門家を迎えてやるようです。

因みに、アメリカでは心臓発作を起こした母親を覚え立てのAEDを使った蘇生術で見事救った事例もあるようです。
2006年07月09日 14:41
気ままさん、こんにちは。

AEDは、ペースメーカーの具合の悪くなった人にも使えるのでしょうか?

AEDの高い電圧でペースメーカーが、壊れませんか?
2006年07月09日 18:22
ひこうちゅうねんさん。
ペースメーカーを埋め込んでいる人へのAED適応に関する件ですが、同じ疑問をAED講習会のとき講師陣へ自分も質問してみました。
ズバリ、ペースメーカーを埋め込んでいる人に対してもAEDを使うことが出来ます。
この場合ペースメーカーを埋め込んである場所から25㎜以上離してAEDの電極を貼り付けます。

また、現在のAEDは最新の技術を応用し2相性の交流を用いているため従来ものより少ないエネルギーで最も有効な効果を得られるためペースメーカーが壊れる危険性は少ないと言うことです。
とはいえ、ペースメーカーに対して負荷をかけることにもなるのでその後すぐに医療機関へ受診することが前提だそうです。(講師陣曰く、除細動器使うくらいだから救急搬送しなければならない状況には変わりないから)
2006年07月09日 22:06
気ままさん、ありがとう。
もう20年も前に心肺蘇生法の講習を受けましたが、一度もする機会が無くて ほっとしていました。
もう知識もあやふやになっていそうなので、この際復習の意味も込めて再勉強のチャンス到来です。
自信を持って対処できるようになっておきたいものですね。

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