療養型病床が全廃したらどうなるのよ・・介護の現場は・・・・・そしてある決心

 前回、この場で療養型病床がなくなる!!!
って、怒りまくった記事を書きましたけど、この記事もそれに関連したことです。


 介護保険施設・・・介護老人保健施設や介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)いわゆる老人ホームで入所している高齢者の状態が悪化或いは急変すると医療設備の整った病院へ入院となります。

 勿論、医療が必要なわけですから一般病院でも専門病院でも入院することが出来ます。
そのような病院では、治療の必要がなくなると次の患者さんのため退院をせまられることが少なくありません。

 これまで、そのような患者さんは療養型の病床がある病院へ転院して状態が安定しきるまで様子を観ていました。何故なら、高齢者は治療が一旦終了しても病状が再び悪化しやすく状態が安定するまである程度の期間が必要だからです。また、状態が悪化してもそこは病院なので必要な医療は24時間態勢で受けることが出来ます。
 さらに、患者さんの中には、病状の悪化と寛解(病状が安定すること)を繰り返すため介護保険施設に(再)入所するには不安があるといった患者さんもありそのまま最期まで入院するケースもあります。 


 でも、その療養型病床が無くなるとどうなるでしょう?・・・・

 おそらく、治療の必要が無くなった患者さんはすぐにもといた施設に再入所する形になると思います。

 介護保険施設は基本的に生活場であり家庭と同じなのです
 
 老人保険施設でも老人福祉施設でも多少の医療設備はありますが病院(療養型病床)ほど整ってはいません。

 また、看護スタッフの人数も限られていますし、夜間は看護師不在という施設も少なくないと思います。

 このような、医療スタッフも医療設備も限られた施設で、退院したばかりのいつ病状が悪化するか分からない患者さんを受け入れるにはとても不安があります。

 
 じゃぁ・・・介護保険施設に看護スタッフが足りないのなら看護スタッフの枠を増やして医療設備ももう少し充実させましょう・・・・と、お国は言うでしょう・・・・。

 と こ ろ が ・・・です。

 お国は、そのような基準を改正するだけで、施設の充実にはほとんど補助を出してくれないでしょう。に決まってます。

 はぁ・・・・・

 現場から、絶望にも聞こえるため息が聞こえてきます。  

 現在、介護報酬の引き下げにより何処の介護保険施設でも経営が圧迫されるなか現在の経営を維持するだけで精一杯!これ以上の設備投資や人員確保など無理という施設も多いと思います。
(因みに医療機械はとても高価で心電図モニター1台で高級乗用車1台分の値段) 

 また、現場で働く介護職のスタッフからは「(看護師など)医療資格を持たない自分たちが病院を退院したばかりの方を看て大丈夫?」、「業務(特に夜勤)が恐くなる」という声もきかれます。
(たとえ、看護師や医療設備が整ったとしても介護の現場は介護の現場でしかないから・・・やはり施設では病院のような対応は無理なのでは・・・といった意見も多くきかれます)


 介護保険が始まって以来、お国は机の上で数字ばかりを気にして現場のことを全然見てくれません。一方的に過酷とも思える条件をたたきつけてくるばかりです。

 この先一体、介護の現場はどうなるのでしょうか?・・・・・・・ トホホ・・・これ、焦りの汗ではありません。もう、涙です。

この先のことを案じると・・・出るのは・・・ため息と不安ばかり・・・・・

 
 これから日本は世界にない超高齢社会になるというのに・・・・・
こんな、目先だけの政策でいいのでしょうか・・・・・

 介護保険施設向けの機関誌見る度、報道やインターネットで介護保険のニュース見る度、暗~い思いになってしまいます・・・・・・。

 

 すいません、思いっきり暗い内容となってしまいました・・・・・・。
でも、ご安心ください。 介護保険施設のスタッフはそのような逆境に負けない明るく若い人材が多いです。また、これから政治の世界も世代交代して介護問題に目を向けてくれる先生方が出ていらっしゃるかもしれません。
そのためには、介護の現場のことを多くの人に関心を持ってもらうため啓蒙普及に努めるのも、このような現場で働く者の役割だと思います。 










 突然、私事ですが・・・・・・

 この度、10年勤めてきたこの職場(介護老人保険施設)を今夏限りで辞することを決心いたしました。
 
 理由は、上記に書きつづったように厳しくなる介護の現場で看護師としてやっていくのにあまりにも自分の無力さを思い知らされたからです。もっと、別の現場でいろんな経験をしていろんな知識・技術の引き出しを持っている看護師になりたいと思うからです。

 また、長男であるという立場上、たとえ独身であっても近い将来一家の家計を支えないといけません。
それには、現在もらっているお給料(昇給なんてとても望めません)では一家を支える事なんてとても出来ませんし、自分の年齢を考えてみても今が転職する絶好のチャンスだと思うからです。


 この事は、職場の同僚にも上司にも言ってはいませんし、いつまで働くかなど具体的なことはこれから・・・・というところです。
ただ、自分の中で”この職場を去る”というケジメと心の整理をしたかったのでこの場を借りて表明することにしました。

 

この記事へのコメント

月桂樹
2007年05月02日 00:22
え~~~~っ!!!
辞めるの?
う~~~ん、仕方ないよね・・・
状況分るだけに・・・
でも気ままさんだったら大丈夫ですよ!
いつも真面目で明るいイメージ患者さんの信頼は抜群ではないでしょうか?
頑張って下さいね!
応援していますよ!!
ファィト~~一発!!!!
2007年05月02日 10:47
こんにちわ。
職場変わられるんですか。
人生にはそんな時ってあると思いますし、
必要だと思いますし、きっと
更にパワーアップした気ままさんになると
思います(^-^)
と言っても、もう少し時間がありますね。
あれやこれやとあると思いますが、
おカラダに気をつけて下さいね~。
2007年05月02日 11:00
月桂樹さん、お久しぶりです。(^-^)
いかがお過ごしですか?

そうです。一大決心して今勤めている職場を辞めることにしました。
労働条件は年々厳しくなり、収入の面でも各手当が次々に減額されていきこのままでは自分一人が生活していくだけで精一杯になりそうです。
再来年には両親も定年するし、生活を安定させるためにも他の職場を探そうと思いました。

月桂樹さんからコメントを頂くととても励まされます。有難うございます。_(_^_)_
この夏で介護の現場から一旦身をひくことになりそうですが看護師という職業は一生続けていくつもりです。
これからも応援に応えられるよう一生懸命頑張っていきます。(^_^)v
2007年05月02日 11:27
ふくだサン
お気遣い有難うございます。_(_^_)_
本文にも書きましたが、退職に向けての手続きや次の就職探しはこれからです。
働き慣れた職場を去ることはいささか後ろ髪を引かれるような思いがしますが、これも人生。自分にプラスになると信じ思い切ることにしました。
介護の現場を離れることにしましたが、看護師という職業を続ける以上、介護のとは切っても切れない縁にあるので今後とも介護関連の記事は書いていこうと思います。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。
2007年05月04日 22:56
こんばんは、気ままさん。クキ父です。
まずは療養型病床が無くなる、というお話しですが、本当に困ったことですね。お国は財政難だからといって、とのような大切なサービスを切っていったら、将来、とんでもないことになりますよね。会社が赤字だからと、どんどんリストラして人件費を削った結果、会社としての競争力も魅力も、なにもなくなってしまう、そんなよくある話の国家規模版ですね。

それから、転職されるというお話し。私もかつて2度転職していますし、人生には何度か大きな節目が訪れると思います。気ままさんは、今がその時なんでしょうね。そして、決して流されずに、その節目を見据えて、大きく羽ばたいて行こうとする気ままさんは、素敵だと思います。
激務と思いますが、お体を大切に、がんばってくださーい!私も応援していまーす。
2007年05月05日 10:17
クキ(父)さん
暖かい応援、お気遣いをしていただき有難うございます。_(_^_)_

そうですね、療養型病床の政策はリストラの国家規模板だと自分も思います。
財政力もあり医療の充実した都会では療養型病床が全廃になっても病院と施設の棲み分けや連携が取れている場合が多いので差ほど問題ないと思いますが、財政力のない地方ともなると目も当てられない状況となるようです。
地方では、療養型病床が老人ホームに入りきれない高齢者の方を入院させたり、老人ホームで状態が悪化された方を受け入れる役割を果たしています。もし、この病床が全廃されたら・・・この先がとても心配です。お国には目先の数字だけを見るのではなくて、介護の現場をしっかり観て何が必要なのかをしっかりと政策に盛り込んで欲しいものです。

転職の件ですが、自分でも大きな節目が来ているのではないかと直感的に感じています。
働き慣れた職場を辞め新たな職場に移り大変なことも色々あると思いますが、もう一度初心に返って、頑張りたいと思います。
2007年05月16日 19:23
お久し振り&今晩和デス+ゲンキですか?
医療・介護の現場の実態の把握が出来ていないというより、見て見ぬ振りをしている国、といった感じでしょうか。ホント溜息が出ちゃいますねぇ…ほえぇ。
それでも、デイケア等でも若い方が多く、一生懸命働いている姿を見ると、この国の先も捨てたモンじゃないなぁと、つくづく感じてマス。

転職は、以前から考えていた様だったので、余り驚かなかったケド、一大決心ですよネ!!
新たな門出を祝福×応援していきたいと思いマス☆

それと…、ひいの不定期なブログ、見てくれて感謝デス(ペコリ)。
実はひいも、現在激動の変化を迎えてまして…(去年と同じ頃に、又引越しを決意したし・汗)。
以前の様に、気ままサンの記事が再々見れなくて残念だケド、気ままサンの様に頑張ってるヒトがいるというダケで、自分もちょっち出来る事は頑張ろうッ!って思える様になってるので、返信は少なくても、存在は偉大デス(笑)。

それでは又何時の日か☆彡
2007年05月17日 21:38
ひいサン
お久しぶり&元気でした! デス。
本当にお国の政策には落胆するばかりです・・・。
ひいサンの仰るとおり、お国は介護の現場を見て見ぬふりしているようです。しかし、現場で働く者はその逆境にも負けず利用者の方がイカに気持ちよく過ごしていただけるか限られた資源の中で知恵を出し合い涙ぐましい努力をしています。
転職に関して、以前から漠然と考えていましたが、本文に書いているとおりこれが何らかの節目だと考えこの夏限りで今の職場を辞めることを決心しました。

また、ひいサンが自分のブログを見ていただき何らかの励みになったことは、自分にとっても嬉しいことですし、ブログ冥利に尽きます。
最後に、新たな門出を祝福×応援していただき有難うございます。新しい職場ではこれまで培った経験をふまえながら、もう一度初心に返って仕事をしたいと思います。
職場は替わってもこのブログはまだまだ続けるつもりです。
これからも時々、遊びに来てくださいね。(^_-)
お待ちしております。(^_^)/~

この記事へのトラックバック

  • 2005年介護保険制度改正について

    Excerpt: 2005年介護保険制度改正は、3つの重要な視点をもとに、5つのポイントがあります。3つの視点とは、「明るく活力ある超高齢社会の構築」「制度の持続可能性」「社会保障の総合化」で、5つのポイントとは、「予.. Weblog: 介護保険で充実した介護生活 racked: 2007-05-06 16:58