プチ、ヒヤリ・ハット体験~面会者の食事介助

 今日は、ちょっと珍しいちょっとしたヒヤリ・ハット体験をしました。

 ヒヤリ・ハットとは、(現在ではどこの会社でもあると思いますが)思わず事故りそうになり”ヒヤリ”としたり、思わずミスを犯しそうになり”ハット”したなど・・・事故を起こす一歩手前で事故にならずに済んだ体験のことをいいます。

 


 今回体験したヒヤリハットとは・・・・

 老衰で衰弱が激しく、飲み込む力が衰えているAさんに食事介助をしている自分と、Aさんの同室者であるMさんの面会にこられていたお孫さんとの間でおこりました。

 自分は食堂に出せないほど体力が衰えてきているAさんに居室で、Aさんの状態を観察しながら食事介助をしていました。



 そこに食事を終わらせたMさんと面会にいらっしゃったお孫さんが居室へと帰ってこられました。(Mさんは、脳梗塞後遺症のため右半身が不自由でトイレに行くには介助が必要な状態)

 すると、Mさんが「トイレに行きたいと」お孫さんに言われたようで、食事介助をしている自分にトイレ介助を依頼してこられました。

 お孫さん : 「すみません、お婆ちゃんをトイレに連れて行ってくれますか?」
 自分    : 「はい、いいですよ」、「すみませんが、少々お待ちください」

 いくら頼まれたからとはいえ・・・飲み込む力衰えていて誤嚥する可能性が高いAさんの傍をすぐに離れるわけにはいきません。 
 Aさんが食事を完全に飲み込み誤嚥していないかを確認し、Mさんのトイレ介助をしようとAさんのもとを離れようとしたときです。

 自分   : 「はい、お待たせしました」、「Mさんをトイレにお連れしますね」

 お孫さん : ・・・・・・・・・・・・
            「は、はい、お願いします」・・・・・・・

         「お忙しそうなので・・・・・」、
         「私はお婆ちゃんのトイレが終わるまでここにいますので」
         「替わって、私が(Aさんに)食べさせましょうか?

 自 分  :(”えー!!! おい、おい ”)
        (”食べさせましょうか”・・・って・・・もし、詰めたらどうするのよ!?)
                           思わず心の中で叫んでしまいました。 
       「い、いいえ・・・」、「いいです」
        「この方(Aさん)、嚥下障害がありますので・・・・」
        「(お気遣い)どうも、ありがとうございます・・・・・」
 と、お孫さんに言いいMさんをトイレへとお連れしました。

 Mさんをトイレへと誘導し用を足されている間にAさんの様子を観にもどると・・・・・

 オー!!!!!!

 信じがたい光景が!!!!!!

 な、な、なんと・・・・

  Mさんのお孫さんがAさんに食事を食べさせようとしているではありませんか!!!!


 (もう・・・なんで・・・・ 食べさせないでって言ったつもりだったのに・・
 思わず 「待って!!!・・・・・」と声を上げてしまいました。

 すると・・・ あまり動じた様子無く・・・
 お孫さん : 「やはりダメですよね・・・・・」
         「お婆ちゃん(Aさん)私じゃダメだったよ~」

        すーっと、Aさんのベットを離れると 
         「すいません・・・・・」、
         「この前来たとき私のお婆ちゃんに来たモンだから大丈夫と思ったので・・・」

 自分 : (・・・・・ ハァ~  これだもんねぇ~
                       心の中で、呟きました・・・・
        「そうですか・・・ お気持ちは有難いんですけど」
        「Aさんのように弱った方は、食べ物を詰めやすくなります」
        「食べることさえ命に関わることがあります・・・・・」
        「それに、いざというときのため詰まったものを吸い取るための器械もベットの脇         に準備しています」
と、安易な食事介助の危険性を説明しました。


 お孫さん : 「それじゃ・・・下手したら私・・・・」
         「この婆ちゃんを・・・・・・・・・」
         「すいませんでした!!」
         「シロートの私がしゃしゃり出て・・・・」
 深々と頭を下げ、反省されている様子でした・・・・。


 もしも、発見が遅れ、このお孫さんがMさんに食事を食べさせ誤嚥に気づかず・・・・と考えると・・・・・・ゾー  ・・・・
  
 今回のケース、本当にヒヤリとしましたが、幸いなことにお孫さんもAさんに食事を食べさせようとする直前で事なきを得ました。


 まさか、まさか・・・・このような事態が起こるとは・・・・・ 予想もしていませんでした。

 
 自分は、Mさんのお孫さんに、食べさせてはいけない旨を簡単に伝えたつもりだったんですけど、『嚥下障害』という専門用語を使ったのが悪くて”飲み込みが悪い”という事が伝わっていなかったのでしょうか?

 後々考えてみると・・・・ 一般の方に”飲み込みが悪い”と言うだけでは、”誤嚥する(窒息する)”という事まで伝わらなかったと思います。
もっと具体的に”喉の通りが悪くなって窒息する恐れがありますから・・・”(←これ?おどし!?)などと言う必要があったと思われます。

 今回の一件、自分にも十分反省するところがありました。

 
 でも・・・・ 本当に、思いもしない事って・・・・ 起こるモンなんですねぇ・・・・・。

この記事へのコメント

2007年07月08日 01:13
こんばんは。ギリギリセーフでしたね^^;でも、何事もなくてよかったよかった。(´▽`) ホッ 
誤飲によっては、肺炎を併発したりするから怖いですよね~。
ルート
2007年07月08日 05:05
こんばんわ。内容が今のワタシに沿っていて…今うちのおばあがその肺炎で入院して、肺炎そのものは治ったんですが、飲み込みのリハビリ中です。ついこないだまで普通の食べてたのに、ゼリーやミキサー食を食べてる今がなんだか不思議です。ワタシの食事介助も練習中ですが、危険性、専門職のかたと違ってシロートはピンとこないかもしれません…ワタシも含めて…(;^_^A
2007年07月08日 10:37
みいサン
ホント、ギリギリセーフでした。(-_-;)
あの光景を目にしたとき、変な汗が背中を流れましたよ・・・ 
普通の若い人なら、誤飲しても少々むせるだけですけど、高齢者ではむせることがない事もあるし、窒息しなくても誤嚥性肺炎は恐ろしいですから・・・
これからは、面会者の方にも目を向けなければならないというよい教訓になりました。(-_-;)
2007年07月08日 10:46
ルートさん、どうもお久しぶりです。
高齢者はどうしても食事を飲み込む力が衰えてくるので、どんな方(たとえ健康そうに見える方)でも誤嚥のリスクが高くなり、高齢者の肺炎の多くが食べたものが誤って肺に入ることで起きる誤嚥性肺炎が圧倒的に多いです。
最近では、誤嚥を防ぐため『嚥下体操』と呼ばれる簡単な訓練(ご存じかもしれませんが)を行うことで予防することも出来るようです。
おーどりー
2007年07月08日 12:48
本当にひやっとして、はっという感じでしたね。
お疲れ様でした。

もう~なんで~という気持ち、凄くわかります。
利用者が利用者の食事、排泄介助を行おうとしている事もありました。まさに老老介護・・・・なんですが、立位のできない人の排泄介助を利用者が、行おうとしている現場を見た時は、目が点になりました。
何事もなくて良かったです。

2007年07月08日 15:21
利用者のご家族がいらしているときは、いろんなハプニングがあり、緊張しますよね。
誤嚥性肺炎予防指導を行なっているのですが、コレばかりは体験も無理ですしね。
大事に至らなくて何よりです。
2007年07月09日 21:30
おーどりーサン
ホントにありますよねぇ~ 「もう~なんで~」というとき・・・・
おーどりーさんと同じように、利用者さん同士でトイレ介助されている場面にも遭遇したことがありますが・・・・・
寝たきりの利用者さんのオムツを認知症がある利用者さんがおむつ交換していたのを見たとき・・・目が点になったというか・・・大爆笑してしまいました。(^^;)
でも、今回ばかりは本当に肝を冷やしました。(-_-;)
2007年07月09日 21:39
さぼてんママさん
面会者ががらみのハプニングいろいろありますね~
DMの利用者さんに高カロリーなおやつの差し入れ、一人では食べることが出来ない入所者さんに対して生もの(刺身)を床頭台に置きっぱなし、などなど・・・
面会者が来られたときにもさり気なく注意しておく必要がありますね。
今回は、本当に間一髪で何よりでした・・・(-_-;)
さえ
2007年07月10日 22:31
『AED』の記事にコメント頂き、ありがとうございました。
少しですが、気ままさんのブログを拝見しました。ご苦労のほどが窺えます。ホントにお疲れ様です。
歯科衛生士の私にも、数多くのヒヤリ・ハットがありました。
日々反省でした。
また、お邪魔させてくださいm(._.)m。
2007年07月11日 22:26
さえサン、ようこそ!
この他にも自分の記事をご覧頂き有難うございます。
ヒヤリ・ハットは誰もが経験する事だと思います。
自分も未だに反省する事が多い毎日です。
月桂樹
2007年07月13日 11:12
気ままさん、こんにちは♪
私達のような仕事をしていると、ヒヤリ・ハットがない日がないくらいですよね。
うちの施設でも、気ままさんが経験されたような事があります。
滅多に来られない面会の方ほど、要注意ですよね!
寝たきりの方に、お土産と言って何やら持参している時には、ハラハラしながら見守っています。
介護に慣れた家族の方などは、他の利用者さんの介護に介入してきたがる方もおられ、挙句の果て実習に来ていた学生さんの指導まで・・・
ついでと言って学生さんを送っていってあげようなどと・・・
もう呆れてものが言えません!
「事故が起きてしまったら、あんたどうするのよ!!」
2007年07月13日 21:20
月桂樹さん
そうなんですよねぇ、ヒヤリ・ハットがない日が珍しいくらいですよね・・・。(^_^;)
月桂樹さんの仰るとおり滅多にこられない面会の方ほど要注意!
自分の施設のケースでは、面会の方がお土産に買ってきたお饅頭を同室者の皆さんにあげようとされたまでは良いんですが・・・・認知症と嚥下障害のある方に食べさせてあげようと臥床(仰臥位)させている状態で口に中に入れようとされていたそうです。
この時も環境整備のため訪室したスタッフが気づき事なきを得たのですが・・・
ホント、余計な事故を防止するため面会者にも目を光らせておく必要がありますね。(^_^;)
スズことりんちゃん
2007年07月18日 17:28
はじめまして!
嚥下障害といってもタイプがありますよね。食べれるけど水分がむせるとか・・・これに関するヒヤリハットは久しくないです。咀嚼が弱い人や歯のない人などに出している食事を職員が検食中です!軟菜食、シルバー、ミキサー食です・・・
2007年07月18日 20:55
スズことりんちゃんサン、はじめましてデス!
そうですね、嚥下障害にはそれぞれタイプがありますね。
意外に見逃しがちなのは、お吸い物だと思います。
薬味や彩りを考えて刻みネギとかをいれてありますけど、これが咽せの原因となったりしてますから・・・
高齢になると嚥下機能低下が原因で窒息したり誤嚥性肺炎を引き起こしたり・・・命に関わることがありますから食事形態のアセスメントも重要ですね。
それと、ミキサー食まで検食されるのですか・・・良い試みですね。(^_-)

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