点検・・・・・

 2009年になり早2月も中旬になろうとしています。
自分が勤める施設の敷地内には、梅の花がポツポツと咲き始め少しずつ春がやってきていることを実感させられる今日この頃です。

 
 休日出勤だった昨日、いつもと変わらず忙しい日でしたが夕食前の1時間、ちょっと時間に余裕があったので救急用品の点検をしました。

 一般の人にはなかなか目に掛かることのない器具ばかりなので、今回は教育用に撮られた画像を使ってその一部を簡単ですがちょいと紹介しますね。


AED(自動体外式除細動器)画像
 最近では、一般の人でも使われるようなった医療器具なので知っている人も多いと思いますが・・・
痙攣している心臓(心停止)に電気ショックを与え心臓の動きを正常に戻す器械です。
 一般の人でも安心して簡単に使えるよう、内蔵されているコンピュータが心電図を自動的に解析するので、音声ガイダンスに従い簡単なボタン操作だけで扱うことが出来ます。
電気ショックが不要なときには絶対に電気が流れないように設計されています。
 また、このAEDですが、最近では街の公共施設を始め色んな所に設置されています。
実際に通りかかった一般の人が倒れた人に対してこのAEDを使って救命したという事例も年々増えています。




 アンビューバック
画像
 呼吸が止まっていたり、非常に呼吸が弱くなっているときに使う手動式人工呼吸器みたいなものです。
三角になっているマスクの部分で鼻と口を覆いマスクと顔を密着させ風船状になっている本体を用手的に押すように揉むことで人工呼吸を行います。
余談ですが・・・医療もののTVドラマなんかで患者さんが急変されたときにもこれが登場しますが、マスクが逆さまに当てられていたり、顔に密着されていなかったり・・・誤った使い方をされているときがあります



 吸引器
画像
 持ち運びが出来るポータブル吸引器です。
 喉につまった痰や唾液、嘔吐物などを吐き出すことが出来ない人に対して、細いチューブを喉に挿入し吸い出す器械です。

 数年前、ヘルパーの吸引問題で話題にもなった器械です。

 今回の記事で紹介している器具の中で最も頻繁に使う器械です。




 喉頭鏡(L字型の器具)とマギール鉗子(長い鋏状の器具)。 
画像 
 喉詰めの時、気道閉塞した人の口に喉頭鏡を挿入し喉を開き、マギール鉗子で詰まったものを摘み出します。

 この器具は、法的には看護師にも使用できますが、AEDやアンビューバックと違い看護師には使い慣れない器具なので自分の施設では医師のみが使います。




 そして、コレ・・・ え~と・・・???? 何という器具名か忘れてしまいましたけど
画像
 餅などを喉に詰まらせたとき、この器具を掃除機に接続し詰まったものを吸い出す器具です。

 一応、準備はしてありますが・・・ 気道閉塞時に掃除機を使うことは最終手段だし、吸引力が強すぎるのでこの器具を使うのは最終手段。
未だに使ったことのない器具。救急カートの奥底で眠っていました。
因みに、このチューブはネットで一般にも売り出されているようです。



 
 以上、自分の施設で使っている医療器具の一部を紹介しました。
本来ならこの器具が使われることがないのが一番なのですが・・・・
やはり高齢者の施設、必要な時は必ずやってきます。

その時に備え、いつでもすぐに使えるよう点検をしなければなりません。


 さぁ・・・ これから、夜勤です。
今回の夜勤も忙しい日になりそうですが、このような器具が必要になることがないよう祈るばかりです。

この記事へのコメント

blue tango
2009年02月09日 19:02
せっかくの設備、器具もいざと言うとき役に立たなければ意味ありませんものね。
よくドラマで電気ショックで蘇生を試みるシーンがありますが、決まってだめなんでよね。

夜勤は眠くはありませんか?
2009年02月09日 22:27
夜勤お疲れ様です。
ウチも脳外の急性期なので救急カートの
点検は毎日ですよ。
除細動も呼吸器もスタンバイしてます。
喉頭鏡。
挿管の時に使いますが歯が折れるんですよね。
ケアの関係上、鼻の挿管がいいのですが。
やっぱり呼吸管理は大切ですよね。
2009年02月09日 23:34
う~む、どれも扱いにくそう・・・。
珊底羅
2009年02月10日 00:08
 今晩は。
 喉頭鏡は鎌に見えました。用途に応じていろいろあるのと感心する。
2009年02月10日 21:25
blue tangoさん
そうですね、救急の時に使う器具や薬品は普段使うことがないですがいざという時にすぐに使えるよう準備しておかないと意味ありません。
また、電気ショックですがドラマでは闇雲にやってますが心停止状態でも電気ショックを与えていい場合といけない場合があります。AEDは自動的に心電図を解析して電気ショックの有無を判断してくれます。
極端な話、全く知識のない人でも音声ガイダンスに従えば安全に電気ショックをかけることが出来ます。

夜勤、眠くないと言えば嘘になっちゃいますが・・・もう10年以上もこの仕事をやっているので慣れちゃいました。
2009年02月10日 21:30
おかんサン
そうでしたね、おかんサンの病棟は急性期病棟、救急カートを扱う機会は自分よりもはるかに多いですね。
最近では、救急カートにAEDを置いているところも多いそうですね。AEDは心電図を自動的に解析して放電の有無やタイミングを調節してくれるので躊躇無く除細動できるのがいいですね。

喉頭鏡使用時、歯が折れることありますね。
特に、喉頭鏡の使い方になれていない研修医や若い先生にその傾向があるようですね。
2009年02月10日 21:32
としおちゃんサン
はい、確かにAED以外はどれも扱いにくいです。
器具の仕組みや人間の解剖生理を熟知してある程度の技量がないと扱えません。
2009年02月10日 21:35
珊底羅さん
喉頭鏡・・・確かに、この画像を見ると鎌に見えてしまいますね。
実はこの喉頭鏡、明かりが届かない喉の奥を照らすための電球がついてます。
2009年02月11日 17:05
救急カート懐かしいです。
今は縁がありませんが、AED早く設置して欲しいなぁ~

未だに原始的蘇生をしとります。

点検は、初心に帰れて私は好きです。
2009年02月11日 20:44
くまとクローバーさん
AED公共の施設では大夫普及してきましたがまだまだ十分と言えないと思いますし、一般への認知もまだまだだと思います。
心肺蘇生術、ガイドラインが出来てからは数年おきにCPRの見直しが行われ、現在では胸骨圧迫30に対し人工呼吸2回と改正されているそうですね。
また、現在では無理に人工呼吸を行わなくて胸骨圧迫だけでも良いとする学説もあるそうですね。
2009年02月11日 23:06
AED、最近では街中でもよく見かけるようになりましたね。AEDのおかげで救われている命があると思うと、定額給付金を配ることよりも先にAEDの普及を・・・、と思ってしまいます。
2009年02月12日 21:04
おおみやサン
AEDの普及、それは良い考えですね!
AEDを全国の要所に配備し年間のメンテ料を考えても定額給付金よりもお金が掛からないし良いことだと思います。
定額給付金・・・血税のいい無駄遣いだと思います。
2009年02月12日 21:24
こんばんわ。
最後のカメラの器具~
誤讌した時に掃除機に接続して使う…?
初めて拝見しました。
どうなってるのかな?

2009年02月12日 21:50
うめこサン
例の吸引ノズルですが・・・
http://www.sea-star.jp/content/kategorie/details.php という医療福祉器具を扱うサイトで詳しい説明がアップされています。
これ、別のサイトでは一般向けにも発売されているようですが・・・
一般の人が扱うと、いざという時に慌てまくってしまい正しく使うことが出来ず、かえって逆効果になってしまうのでは?と思ってしまいます。
実際に自分の施設でも逆効果になるのでは?という危惧もあり使ったことがありません。
2009年02月12日 22:35
最近街中や公共施設・はたまた会社内にもAEDの設置が進んでいますね。

この機械で生命の危機を救う事が出来るとなれば全ての所帯に無償で配布するなどといった思い切った策を施してもいいのではないかと思いますね。

3枚目の写真のポータブル吸引機も講習を受けた方が使えるようにすればこれもいざというときに使えそうなんですがねぇ・・・

後の機器類は一般の人が使うと間違った扱いを誘発しそうですね。
2009年02月13日 21:33
くらさん
AED、外国では消火器と同じような間隔で設置されていて火の気があれば消火器、人が倒れればAEDというのが当たり前になっているところもあるようです。

ポータブル吸引器ですが・・・掃除機より吸引力が弱いですが扱うには上気道から喉頭にかけての解剖学的構造や専門的な技術も伴うことから一般の人が扱うのは難しいと思います。
慌て管を突っ込んでも異物を吸い出すどころか・・・粘膜を傷つけたり逆に呼吸を抑制してしまうことがあるので非常に危険です。身体と顔を横に向けて気道を確保しておく方が安全です。
2009年03月28日 14:45
最後の写真のチューブ、IMGノズルですねぇ。
当院の全病棟の詰所と病棟の食堂に配備されています。
当院の安全委員会の統計で、喉詰め事故は、11月頃から3月の寒い時期になぜか頻発しており、意識障害などの重症例もこの時期に起こっています。
私も実際に使用したことが何度かあります。
強力な吸引力があるのでCPCR普及班の異物除去講習で指導をしています。空ペットボトルにノズルをいれ、掃除機を作動させてその威力を実感してみてください。口を密閉した瞬間にペットボトルがバキバキと物凄い音をたててへしゃげます。
2009年03月29日 12:05
GAKUさん
IMGノズルですか・・・名称を教えて頂き有り難うございます。
このノズル実際に使われたことあるんですね。
吸引力は掃除機に依存しますがほとんどの場合、通常の吸引器の吸引力よりとても強力で下手すると逆に粘膜を痛めてしまうのではないかと自分の施設ではIMGノズルの使用を控えてきました。
(それよりも、Drに駆けつけてもらった方が早いということもありますし・・・)
喉詰め事故、そうなんですよねどういう訳か寒い時期に頻発します。また、脳血管疾患で急変される方もとても多いです。

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