飲む点滴『経口補水塩液』を作ってみた・・・

 前回の記事で、熱中症や脱水症に効果のある飲む点滴経口補水塩液ORS:Oral Rehydration Solution)』のレシピについて紹介しました。
今回はその経口補水塩液(以下ORSと略します)を作りたいと思います。

 改めて『経口補水塩液(ORS)』とは、ですけど・・・
主に下痢、嘔吐、発熱などによる脱水症状の治療に用いられるものです。
食塩(0.2~0.3%)とブドウ糖(4%)を一定の割合で溶かし込み飲用することで小腸での水分を速やかに吸収することができます。
また、これに柑橘類などの果汁を加えることにより、それに含まれるクエン酸の効果で、さらに水分の吸収率をたかめることができます。
因みに、市販のスポーツドリンクと内容は似ていますが、市販のものに比べ吸収率は数倍高くナトリウム量が多いので熱中症など塩分が足りなくなる脱水にはORSの方が有効だったりします。

 
 
 以下が、ORSのレシピです・・・


 <材料>
  水(市販のミネラルウォーター)  500ml
  塩                   1.5g  ・・・・ 濃度0.3%
  砂糖                  20g   ・・・・ 濃度4%
  レモン                 適宜   ・・・・ 味を調え飲みやすくし
                                果汁のクエン酸がさら
                                に吸収率を高める

 
 下の画像が今回実際に使う材料です・・・・
画像
 いずれも家庭で手軽に準備できるものばかりですが、たったこれだけの材料で、市販のスポーツドリンクより数倍も体内への吸収率の高い特性ドリンクが作れちゃいます。


 材料を揃えたら、水の中に準備した塩、砂糖を入れ溶けきってしまうまで混ぜます。
画像
 画像では容器が曇っているので解りにくいですが、長めのスプーンで混ぜているところです。
また、この段階でレモン果汁を適宜加えてもOKですが、ここでは純粋なORSの味を試したいのでレモン果汁は後の方で加えることにします。


 材料が混ざってしまえば完成です!
画像
 材料を計量する時間を含めても僅か数分で完成です!
今回は完成したORSをペットボトルに入れ冷蔵庫で保存しやすいようにしました。

 後は、必要時に飲むだけ・・・ 

 因みに、とっさの時には多少大雑把ですが、コップ一杯の水に一握りの砂糖、ひとつまみの塩を入れることで作ることが出来ます。
この大雑把な方法は発展途上国においてWHOやUNICEFなどの機関で脱水症予防に広く普及させている方法でもあります。


 こうしてあっという間に出来てしまったORS、早速レモンを入れない状態で少量を試飲してみましたが・・・・
な、なんか・・・ 中途半端に甘い砂糖水・・・ と言うのが正直な感想
また、市販のスポーツ飲料を水で薄めたようにも感じました。

 はっきり言って、決して美味しいとは言えない代物です


 そこで、レモン果汁を少量足してみることにしましたが・・・
画像
 レモン果汁が入った分、いくらか飲みやすくなったのでペットボトルのORSにもレモン果汁を入れることにしました。

しかし・・・ やはり・・・
味は・・・ 市販のレモン風味のスポーツ飲料を薄くしたようで何かイマイチ
自分的にはもう少し砂糖を足してもいいかなぁ?って感じでした。
(後にネットで調べてみると、好みに応じて少々砂糖や塩を調節してもOKのようです)




 
 そんなORSですが・・・ 作ったからには試したくなります・・・

 そこで、自分の身体を使ってその効果を試してみることにしました。

 実験のやり方も実に簡単・・・
炎天下の中、普段は車で行っているスーパーへ汗をかくためチャリンコで遠回りしながら行ってみることにしました。
買い物から帰ってきたのは大凡1時間30分後、スーパーは寒いほどの冷房がかかっていたもののチャリンコで片道30分のサイクリングでTシャツに汗がにじむほどの発汗があり、家に戻ってきた時には、猛暑の中で慣れない運動をしたもんだから、喉がカラカラでとても草臥れてしまいました。


 そこで、早速冷蔵庫に入れておいたORSをコップに注ぎ飲んでみましたが・・・・

 あら!!!!  不思議!!!!!

 先ほどはあんなに不味かったORSが実に美味しく感じるのです!!!!

 しかも、すーっと飲めるし・・・ あっという間にコップ1杯の水を飲み干してました。
自分の場合、同じように市販のスポーツ飲料をコップ1杯を一気飲みすると胃が一気にふくれ胃が重たいような感覚がするのですが、このORSはそれほど感じることはありませんでした。
また、暑い日に慣れない運動をした後、頭がボーッとする感じがあるのですが、ORSを飲むとあまりそれがないようですし、全身の疲労感も軽減しているように感じました。
まさに、風邪などで熱が出た時や胃腸炎などで食欲が無い時に行う点滴と同じような効果があるようです。
さらに、これは実に手軽でコストパフォーマンスにも優れているところも喜ばしい点です。


 ただ、味に関しては・・・・ 何か微妙・・・

 しかし、その味に関しては柑橘類などの果汁で味を調えたり、少量のソーダ水を加えることでもっと飲みやすくできるのでは?と思いました。

 そして、500mlに対して20gもの砂糖が入るのですからカロリーが気になる方もいるかと思います・・・
そこで、ORSのカロリーを計算してみる事にしますが・・・
砂糖1gは約4Kcalですから、500mlを飲用する場合、4Kcal×20gで80Kcalとなります。
市販の一般的なスポーツドリンクは銘柄により多少ばらつきがありますが、500ml当たり大凡60~120Kcal程なので割とローカロリーな方ではないかと思います。
 また、どうしてもカロリーが気になる方は、一般的な砂糖よりカロリーが低いダイエット甘味料を代用すれば?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが・・・
ダイエット甘味料は、一般的な砂糖に比べ腸での吸収率が悪くなるものがあるのでORSとして飲むのであれば使わない方がいいと思います。
ORSとしての砂糖は水分の吸収率を最も有効にしてくれますし、即エネルギーとなりますのでこの場合の砂糖は疲労回復にも役だってくれます。

 また、高血圧の方が気になる塩分の量ですが、砂糖とは対照的に500ml当たり1.5gとかなり少ない量ですし、発汗したりして身体の塩分が不足している状態ではむしろ塩分補給が必要なのですから、嗜好品としてガブ飲みするのならともくかく、ORSとして飲む分なら全く問題ないと考えられます。


 
 ORSを実際に作り、ちょっとした人体実験もやってみましたが、ORSは『飲む点滴』と呼ばれるように、身体への吸収がよいようで思った以上に効果があることに驚きました。
 今回はちょっとした運動の後に飲用してみましたが、発熱した時や胃腸炎の(下痢・嘔吐)時の脱水のほか二日酔いの時(水分代謝をなお促進するためにもレモン果汁を入れた方がよさそう)にも効果を発揮しそうです。




 番外編です・・・
(画像はイメージ映像です)
画像
 
 な~んとなく・・・ 「麦茶で作ってみたらどうかなぁ???」と疑問になったので、コップ1杯の麦茶で試してみましたが・・・

  なんじゃこりゃ~ 

 学生時代に経験した あの記憶が鮮やかに蘇り・・・・ 
というか・・・・・ 
こちらの方が中途半端な甘さと、薄味だけど存在感ある塩味、それに麦茶の香ばしさ・・・
それぞれに、まとまりのない個性的な味の主張があって・・・ 
(これなら、あのとき飲んだ甘い麦茶の方がまだまだマシでした・・・)

 こんな不味い飲み物、飲めねぇ~!!! 
ORS麦茶バージョンを口に入れた瞬間、あまりの不味さに吹き出しそうになりました・・・ 

 ORSやはり、作るなら水の方が最適なようです・・・。




 最後に、8月も半ばになり暦の上ではもう秋でお盆も目前です。
しかし、今年の猛暑はまだまだ続きそうで熱中症に対する警戒もまだまだ必要です。
材料も一般の家庭で手に入りやすく手間もかかりませんので、レジャーや外でのお仕事、屋内でも汗をかいたときの水分補給としてORSを是非、試されてはいかがでしょうか?
 

"飲む点滴『経口補水塩液』を作ってみた・・・" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント